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[試合後談話]2023.9.10

激アツ! 今年で10回目の駿河男児ジム興行

 「駿河男児Desafio 10〜ふじの国祭り〜」が10日、静岡・ふじさんめっせで開催された。メインイベントには、日本ライト級6位の湯川成美(28=駿河男児)が登場。スシラット・クリケーソン(33=タイ)とスーパーフェザー級8回戦で対戦した。

湯川成美(駿河男児)

 左ボディからの右ストレートで試合を決めた湯川成美は試合後、「練習量を増やして、体重が落ちたので、減量は楽でした。さらにパフォーマンスが上がると期待してます。スーパーフェザー級で、日本ランカー全員倒して、来年には日本のトップ。再来年は世界を」とライト級から一つ階級を落として、更なる高みを目指すことを誓った。

 今年5月の試合にも自ら触れ「不甲斐なさで負けただけ。なにも挫けてません。もっと強くなる。あの負けがあったからこそ、今の自分があると、言えるように頑張っています」。

日本タイトルに挑戦する村地翼にエール!

 駿河男児ジム興行は、今年が10回目。静岡県内でも人気と知名度が上がり、ボクシングファンには定着した毎年恒例のイベント。その駿河男児ジムに所属する村地翼(26)が22日、後楽園ホールで、日本スーパーフライ級チャンピオンの高山涼深(26=ワタナベ)に挑戦する。同じ関西出身の村地に湯川がエールを送った。

村地翼(駿河男児)

 WBO-AP王座を返上し、日本タイトルに挑戦する村地翼は「絶好調です」と調整が順調に進んでいることを伝えた。その上で、日本王者の高山に関しては「KO率が高いと言っても、6戦しかやってない。そんなに甘くないぞ」と強気に、駿河男児ジム初の日本王座奪取を誓った。

岩下千紘(駿河男児)

 前回の試合で反則行為があったことを理由に、戒告処分を受けた岩下千紘(27=駿河男児)は、この日予定していた公式戦を、自戒の念を込めて、急きょ3分4ラウンドの公開スパーリングに変更し、ウィサヌ・ピムパー(タイ)と拳を交えた。スパーリングでは、初回に右フックでダウンを奪ったサウスポーの岩下が、2回にダウンを2度追加したところでレフェリーがストップした。

 リング上でマイクを握った岩下は「応援ありがとうございました。前戦で反則行為をしてしまった。申し訳ないと思っています。今後はプロ意識を持って活動していきます」と頭を下げた。

福永輝(駿河男児)

 沖縄から5月に駿河男児ジムに移籍してきた福永輝は、アサダー・ラックミット(タイ)を相手に、右ストレートで試合を決めると、リング上から静岡のファンに「ボクシングに本気になるために移籍した」と報告すると、あたたかい拍手で会場が包まれた。

 移籍初戦を白星で飾った福永。沖縄とはリズムが違う静岡での生活にも「慣れてきた」と笑顔が弾けた。

大畑俊平(駿河男児)

 関係者注目の大畑俊平(22=駿河男児)がB級デビュー戦を迎えた。対戦相手は、5戦全勝(2KO)中の山口楽人(21=陽光アダチ)。中間距離からのジャブの差し合いとカウンターの取り合いは、ダウンシーンはなかったものの、技術力の高さを証明するには十分な試合だった。

 プロ初陣を終えた大畑は「モチベーション上がったが、怖さもあった。結果オーライ」と話すと、対戦した山口に関して「身長高くて、懐が深かった」と印象を口にしたが「徐々にジャブが当たって組み立てができた」と安堵した。ただ、自身のボクシングに関しては「面白くないが、負けない」と表現し、負けない戦いをするボクシングに理解を求めた。


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