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[公開練習]2023.9.8

那須川天心! 世界ランカーに圧巻パフォーマンス!

 OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級8位の那須川天心(25=帝拳)が8日、都内のジムで報道陣に練習を公開した。

 WBC(世界ボクシング評議会)スーパーフライ級10位のイスラエル・ゴンサレス(26=メキシコ)、元WBO(世界ボクシング機構)ラテン・バンタム級王者のリカルド・エスピノサ(25=メキシコ)の2人を相手に、4ラウンドのスパーリングを披露。那須川は、持ち前のスピードを活かした攻撃で、クリーンヒットを重ねて進化を感じさせた。

 那須川は、9月18日(月・祝)、有明アリーナで開催される「Prime Video Presents Live Boxing 第5弾」で、メキシコバンタム級王者のルイス・グスマン(メキシコ)とスーパーバンタム級8回戦で対戦する。
「デビュー戦とは違う」
 「こんなにやる必要があるのか? というくらいした」と、この試合に向けて約100ラウンドのスパーリングを消化。「自分で言うのもなんだけど、デビュー戦とは動き、パンチの打ち方が変わったと思う」と成長を実感していた。
粟生隆寛トレーナーも太鼓判
 コンビを組む粟生隆寛トレーナーは「テクニック、ボクシングのバランス、スタミナ。前回とは比べ物にならないくらいレベルアップしている。心配事がなくなってきた。前回以上の結果を求められるが、期待してもらって構わない」と太鼓判を押した。
世界ランカーに打ち勝った
 最初にゴンサレスと手を合わせた那須川は、前の手で距離を測ると、サイドに回り込んでワンツーを好打。さらに左ショートで顔を弾いた。2回、プレスをかけてきたゴンサレスに対し、左ストレート、左ボディアッパーで迎え撃ち一歩も引かなかった。

 エスピノサに対しては、ハンドスピードを活かした左フックで膝を揺らすと、返しのパンチをバックステップで回避。4回はギアを上げて縦横無尽に動いた。持ち前のスピードに天性の当て勘、アグレッシブさが加わり、世界ランカーを相手に分の良い内容を見せた。
世界ランカーも絶賛
 取材に応じたゴンサレスは「よく動き、とても頭の良いボクサー。自分はスーパーフライ級の選手で、那須川とは2階級差があるので、世界チャンピオンとは比較はできないが、高いレベルの選手だ」と評価した。

 ゴンサレスは、かつて4度の世界挑戦経験があり、ジェルウィン・アンカハス(31=比)、カリド・ヤファイ(34=英)、ローマン・ゴンサレス(36=帝拳/ニカラグア)、ジェシー・ロドリゲス・フランコ(23=米)といった強豪王者に挑んだ。

 エスピノサは「(那須川は)爆発力とスピードがある、キャリア1戦とは思えない上手さ」と絶賛すると、「定期的に試合を重ねて節制したら、よいところまで行くだろう」と語った。

 エスピノサは、ジョンリエル・カシメロ(33=比)やダニエル・ローマン(33=米)といった元世界王者とも拳を交えている実力者だ。
「次は倒す!」
 スパーリングを終えた那須川は「疲労が溜まっている中で、今のMAXに近い出来だったと思う」と合格点を与えた。

 今年4月のデビュー戦以来、5ヶ月ぶりに立つ2戦目だ。「前戦から5ヶ月経って、冬眠していた感じ。振り返ってみると、結構ハードワークだったと思う。ここで良い結果を出すかそうでないかで、今後の注目度が変わってくる。当日は『こんなに変わったんだ?!』というパフォーマンスを見せる」と言葉に力を込めた。

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