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10月7日(土)に東京・大田区総合体育館で、次戦を迎えるミニマム級のWBC暫定王者の重岡優大(26=ワタナベ)と、IBF暫定王者の重岡銀次朗(23=ワタナベ)が6日、都内で会見を開いた。重岡兄弟は次戦、それぞれの正規王者と団体内王座統一戦を行う。
優大は当初、4月に対戦する予定だったWBC正規王者のパンヤ・プラダブスリ(32=タイ)と対戦する。一方の銀次朗は、IBF正規王者のダニエル・バラダレス(29=メキシコ)と再戦する。
オンラインで会見に参加したパンヤは、「病気が治って、試合から遠ざかっていたので、調整のために田中教仁(三迫)との世界戦を挟んだ」と、これまでの経緯を説明した。「コンディションもいいので、7日にいい試合ができればいい。優大選手のことはリスペクトしてます。7日にお互いの技術を出し合いましょう。優大選手はパンチがあるので、気をつけたい」と暫定王者を警戒しつつも、「普通に試合をするだけ。2ヶ月練習して来た成果を試合で出したい」と初来日を心待ちにした。
パンヤのインフルエンザ感染による試合の延期や、パンヤが田中選手と先に試合をしたことは、「気にしない」と話した優大は「リングの上で次にやることは、決まってる。どっちが正規の王者が決める」と、シンプルに今の気持ちを伝えた。「パンヤ選手に対するリスペクトは忘れず戦うが、(この試合は)自分との戦い。チャンピオンの名に恥じないように仕上げて試合に臨む。(自分にとっては)レベルアップするための通過点。暫定王者に関しては、自分が一番満足してない」とし、挑戦者の気持ちで王座統一戦に臨むことを伝えた。試合の意気込みを問われると「KOします」と期待通りの返事をした。
入札となったパンヤと優大のWBC王座統一戦は、213,000米ドルで、亀田興毅ファウンダーが落札したが、パンヤ陣営も17万米ドルで応札していた。これに関して「プロモーターとして引けない戦い。これまででは破格。軽量級もファイトマネーが上がって来ている。ボクシングが稼げる業界になればいい」と、亀田ファウンダーが覚悟を示した。
現地からのライブ映像で会見に参加したバラダレスは「リング上で起きたアクシデント。ペンディングになってる勝負をつけにくる。試合が決まったことに満足してる。チームも自分も落ち着いている。試合は前回とは違う展開になる。素晴らしい試合をしよう」と表情を変えなかった。2度目の対決となるが、「試合自体は発展していくものなので、特別に言うことはできない。どのような展開でも対応できるので、勝つのは自分」と言い切った。
怪我からの完全回復したという銀次朗は「1ラウンドからは(そんなに)打ち合いにならないと思う。頭が(当たるのが)怖い」と前回の試合では、バッティングが原因で試合が無効となってしまったことに警戒感を示した。試合に関しては、「KO宣言。KOしか狙ってない」とキッパリ笑顔で答えた。
将来の目標を聞かれると「ベルトを4つ全部集めたい」と言い切り、隣に座っていた優大と笑顔で会見を終えた。