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[試合後談話]2023.9.2

日本ウェルター級タイトル戦!

 日本ウェルター級タイトルマッチが2日、都内の後楽園ホールで開催された。チャンピオンで王座初防衛を目指す坂井祥紀(32=横浜光)に挑んだのは、WBO-APミドル級王座を返上して、元々主戦場としていたウェルター級に戻して2戦目の能嶋宏弥(28=薬師寺)。注目が集まった。

ジャブとボディを叩いてリズムを作った坂井

 試合を終えてファンの記念撮影に応じていた坂井だが、「倒したかった。まだまだ。空回りして。入ってからクリンチされた。もっと工夫できた」と初防衛成功にも反省の弁から始まった。「1ラウンド終わって、これなら大丈夫と思った」と、ミドル級でWBO-AP王座に就いた能嶋への警戒心が、序盤に解けたことを明かしたが、試合前には「地方でやっている選手なので不気味。何かあるんじゃないかと思って怖かった」と振り返った。

初防衛成功!

 途中採点で、3-0とリードしていることを知った坂井は「5ラウンド、力みがなくなった。向こうのほうが疲れてたのがわかって、精神的に楽だった。一発だけは気をつけておこうと思っていた」と試合を振り返った。

 初防衛は果たしたが、坂井が目指すのは、その上。「上に行く選手は倒さなきゃ。一個一個、勝つプラス実力をつけていかないといけない。世界と比べたら足りない」と抱負を述べた。

能嶋宏弥(薬師寺)
 試合後に控え室に戻った能嶋は「減量もなく、コンディションは良かった」とウェルター級に戻して2戦目だったが、調整が上手くいったことを明かした。ただ、ジャブからの組み立てを図って、距離を詰める作戦は、完全には機能しなかったことを悔やんだ。3-0の採点に関しては、「アウェイだし」と受け入れた。
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