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[引退]2023.9.2

前世界王者の鈴木菜々江が引退を表明

 日本ボクシングコミッション(JBC)は1日、前WBO(世界ボクシング機構)アトム級王者の鈴木菜々江(31=シュウ)が引退届を提出したことを発表した。

 2016年3月にデビューした鈴木は、豊富な手数と無尽蔵のスタミナを武器に、2018年3月に日本アトム級王座を獲得すると、昨年2月に岩川美花(40=姫路木下)に判定勝ちし、2度目の挑戦で世界王者に輝いた。初防衛戦で黒木優子(真正)に敗れて王座を陥落すると、今年3月にダイレクトリマッチした試合がラストファイトとなった。

 都内で行われた引退パーティーの前に取材に応じた鈴木は、「応援してくれる人たちのおかげで、幸せなボクシング人生を送ることができた」と感謝の気持ちを言葉にした。
「次の人生に進む」
 「人生の次のステップに行くために、試合前から勝っても負けてもこれが最後と決めていた。大きな怪我がなく引退できた。ただ、勝って終わりたかったので、応援してくれた人たちに申し訳ない気持ち。黒木さんは強かったです」と今の心境を語った。
黒木優子(真正)戦
 鈴木と初めて会ったのは、彼女がプロデビュー前のこと。花形ジムにスパーリングに来ていた時に見かけた。オドオドしながら、ジムの端で申し訳なさそうにシャドーボクシングをしていたのが印象的だった。「こんなに弱気な子がボクシングをして大丈夫なのか?」と心配したのだが、リングに上がると表情が一変。相手を睨みつけながら猛然と向かっていき、バチバチの打ち合いをしたのだ。「なんだこの選手は?!」そのギャップに驚き、デビューから注目していた。

 漫画「はじめの一歩」を読んで、ボクシングがしてみたくなり、ジムに入門。最初はアマチュアでやる予定だったが、松岡修会長の勧めでプロボクサーになった。決して器用なタイプではなかったが、猛練習で培った豊富なスタミナと馬力で勝ち上がっていった。真面目で一生懸命に取り組む姿に応援者が増えていった。
「皆さんのおかげでここまできた」
 取材中、いつも口にしていたのが「私は皆さんのサポートのおかげで勝たせてもらっている」。いつも同じことを言うので、なぜそう思うのか突っ込んで聞いてみたところ、「井上尚弥さんや黒木さん、ツナミさん(天海ツナミ=山木)のようなトップ中のトップは、しっかりと自分を持っているが、私にはそれが欠けている。皆さんの思いをしっかりと受け止めて、期待に応えるために頑張ってきた。本当に皆さんのおかげ。本当なんです」と真っすぐな目で話した。

  引退パーティーには、樋口高顕千代田区長が駆けつけて鈴木を労った。ジムが千代田区にあり、鈴木が世界タイトルを獲得した際、千代田区長を表敬訪問をしたことがあるという。
松岡修会長と歩んだ
 「会長には何度もチャンスを作っていただき、感謝しかない。私みたいに変わった性格の選手に根気よく付き合っていただき、ここまで来させていただいた。本当にありがとうございました」。いつも穏やかな松岡会長だが、「鈴木を世界チャンピオンにしたい」といつも熱く語っていた。
鈴木さん、おつかれさまでした。
 営業職をしていたが、今は資格を取得して別の仕事を始めた。「今は何の実績もないので、胸を張って何をしているか言えないが、立派になって、またお会いできたらと思います。次の人生で頑張っているところを見てほしいです」。

 勝っても負けても、いつもリング上で号泣していた鈴木。この日のパーティーでも涙を流すのかと思いきや、「最後は笑って終わりたい」と終始、笑顔でやり切った表情を見せていた。「これからの人生があるので、『ボクシングをやって良かった。ボクシングをやってきたおかげ』と思えるように頑張ります!」。今後の鈴木の活躍に期待したい。

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