試合日程 | 試合結果 | 動画ニュース | ランキング | 選手検索 |
辰吉寿以輝(27=大阪帝拳)が6日、フェザー級8回戦で山原武人(23=泉北)と対戦。約2年9ヶ月ぶりの試合は、天満橋エルおおさか2Fエル・シアターで開催された「第73回CHAMPIONS ROAD」のメインイベントで行われた。
2年9ヶ月ぶりの試合だった辰吉は、初回からブランクを感じさせない動きを見せた。この日、リング上で光ったのは、左フックと右ストレート。落ち着いた試合運びで、山原の左フックと右ストレートのカウンターにも反応できた。
試合後、控え室に戻った寿以輝は、「左フックに関しては絶対的な自信があるんで、力は入れんでもいいが、最後は力んでしまった。緊張はあったけど、デビュー戦ほどではない」と平常心でリングに上がった。
アマチュアエリートからプロ転向した山原との対戦だったが「ジャブで勝ちたかった」と、相手の強みを消す強気なボクシングに徹した。山原は左フックをカウンターに合わせてきたが「見えていたし、あの距離では、もらっても倒れない」と冷静に戦うこともできた。
コロナ禍と怪我などで試合から遠ざかっていたが、気持ちが切れることは「一回も無かった」とキッパリ。まずは、デビューした2015年から主戦場としてきたスーパーバンタム級で、日本ランク入りを目指す。「年内に日本ランカーと1試合したい」と希望を伝えた寿以輝。吉井寛会長も「それなりの経験のある選手だったが、力は入ってたけど動けてた。ショートストレートも打ってくれた。十分試合してくれた」と合格点を出した。その上で、「相手があることだから」としつつも「11月か12月にやらせたい」とした。
スーパーバンタム級といえば、どうしてもモンスターの話が出てしまうが、スティーブン・フルトン(米国)戦を見たという寿以輝は「”モンスター”過ぎでしょ」と記者の笑いを誘った。
試合を生観戦した父・辰吉丈一郎氏は「ブランクがあるんやから、あれだけ動いたらええんちゃう」と及第点を与えたが、「手と足は繋がってなかったよ。バラバラやった」と叱咤することも忘れなかった。