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[試合後談話]2023.8.5

魂の打ち合い! 神戸で日本王者が誕生!

 日本ライトフライ級王座決定戦が5日、神戸市立中央体育館で開催された「第5回WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT 」のセミファイナルで行われ、同級1位の芝力人(27=真正)と同級2位の大内淳雅(37=姫路木下)が王座を争った。

 ベルト獲得に執念を燃やした2人が激戦を繰り広げた。ベルトを巻いたのは3度目の挑戦に臨んだ芝か? それともキャリア20年の集大成としてリングに上がった大内かーー。
大内淳雅(姫路木下)が新王者!
 ベテラン大内の気迫が上回った。序盤は、芝が上下に打ち分けテンポの良い攻撃。3回、ヒッティングで左まぶたをカットした大内だが、プレスをかけて右クロス、左ボディで反撃すると、積極的な攻撃でポイントを連取した。前半終了時の公開採点は48-47×2(大内)、48-47×1(芝)と割れた。6回以降も大内は攻撃の手を緩めず、ワンツー連打で後退させてダメージを与えると、8回に右ストレートから右をフォローしてダウンを先取。再開後、パンチをまとめてフィニッシュした。
「家族のおかげで獲れた」
 初めて日本王座に挑戦したのが2012年9月のこと。それから挑むこと5度目でついにベルトを巻いた大内は「本当に辞めないで良かった」と、日本チャンピオンのベルトを愛おしそうに撫でながらしみじみと語った。

 「チャンピオンになれたのは家族のおかげ。何も言わず自分の生き方についてきてくれた。本当に感謝している。自分はずっと薄暗いトンネルの中で生きている感じだったが、やっとトンネルから抜け出すことができた。これで胸を張って生きていける」と笑顔を見せた。
「やっと胸を張って生きていける」
 「これまで判定で良い思いをしたことがなかったので…。相手にポイントが流れていると思ったが、公開採点でこっちにきたので、手応えを感じてさらに元気が出た」。

 「絶対に獲れる自信があったわけではないが、自分はボクシングしか取り柄がない。これでダメだったら人生が終わると思って戦った」とこの試合への思いを語った。

 姫路木下ジム男子4人目の日本チャンピオンの、今後の活躍に期待が高まる。
「悔いはない」
 一方、3度目の挑戦も実らなかった芝は「パンチを入れたが手応えはなかった。相手が強くて自分が弱かった。でも、悔いはないです」と悔しさを堪えながら、試合を振り返った。
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