3150FIGHTエリートが揃い踏み!

　亀田プロモーションは11日、都内で記者会見を開き、「3150FIGHTエリート」と命名した5選手を紹介した。会見に出席したのは、花田楓(20=KWORLD3)、政所椋(23=KWORLD3)、岡朱里(18=KWORLD3)、野上翔(22=RK蒲田)、野上昂生(22=ワタナベ)。

　亀田興毅ファウンダーは「B級デビューの選手は、マッチメークに苦労していると聞いている。3150FIGHTに出ることで、試合の機会を作っていきたい。デビュー前から取り上げて、応援してもらえたら」と意図を説明した。

　選手たちは、プロ野球の入団会見のように、3150FIGHT特製のユニホームとキャップを被って会見に臨んだ。

　アマチュア79戦62勝17敗、高校選抜3位の実績を持つ花田は、「自分の武器は攻撃力。派手に倒して名前を売っていきたい。自信しかない」と気の強さを見せた。

　京口紘人(29=ワタナベ)や重岡優大(26=ワタナベ)、重岡銀次朗(23=ワタナベ)、谷口将隆(29=ワタナベ)といったトップボクサーとのスパーリングで腕を磨いている。花田は、7月20日(木)に後楽園ホールでデビュー戦に臨む。

　今年6月にデビュー戦を勝利した政所は、8月11日(金)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第1競技場)で開催される「3150FIGHT」で、2戦目のリングに上がる。「次戦を勝ってA級に上がり、すぐにOPBF王座やWBOアジア王座を狙っていきたい」と目標を掲げた。

　今年4月に初回KO勝ちした岡は、「興毅ファウンダーの期待に応えられるよう、上を目指して頑張っていく。まずはユース王座を目指す。いずれ、同世代の尾崎選手(尾崎優日=大成)と対戦したい」と拳を握りしめた。次戦は、秋に予定されている。

　アマチュア63戦40勝23敗の成績を残した野上翔は(写真:左)は「まだ誰も自分のことを知らないと思うが、インパクトのある試合を見せていく。ジムの先輩の奈良井さん(奈良井翼)を超えるような面白い試合を見せていきたい」と意気込んだ。

　対戦したい相手に「同じ階級(スーパーフライ級)なので政所選手とやりたい」とライバルの名前を挙げて盛り上げた。

「佐々木尽選手と対戦したい」野上昂生

　アマ67戦49勝18敗を経てプロに転向した野上昂生(写真:右)は、「自分は、日本人初のウェルター級世界チャンピオンを目指している」と堂々と言うと、「まずは国内のウェルター級で一番強いのは自分だと証明したい。すぐにでも佐々木選手と戦いたい」と、WBOアジアパシフィック・ウェルター級王者の佐々木尽(21=八王子中屋)との対戦を熱望した。

　2人とも7月20日(木)に後楽園ホールで開催される「3150FIGHTSURVIVALvol.7」で、デビュー戦のリングに上がる。

　アマチュア経験豊富な選手の育成を進めているが、国内だけにとどまらず海外にも目を向けている。先週、アフリカ・タンザニアで選手を視察してきた亀田氏は「(タンザニアは)リングがなくてトレーナーもいない中でやっているが、とにかくフィジカルが強い。環境を与えさえしたら、とんでもない選手が出てくる」と興奮気味に話した。

　その中でも「3人のフィジカルモンスターに興味がある」。注目は身長190�p、21歳のウェルター級の選手で、ここまで3戦全勝(3KO)。「これは化け物になる可能性を秘めている。日本にも来たいと言っている」(亀田氏)。年内にも来日することを明かした。