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[試合後談話]2023.7.8

ビックリ! 高田勇仁のV1戦!

 日本ミニマム級王者の高田勇仁(25=ライオンズ)が8日、八王子エスフォルタ・アリーナで開催された「第45回ファイティング・スピリット・シリーズ」のセミファイナルで、同級1位の仲島辰郎(28=平仲)を迎えて初防衛戦に臨んだ。

 世界を目指す高田と、4度目の挑戦で悲願のタイトル奪取を誓う仲島が、真っ向勝負した。7年ぶりの再戦、勝利の女神がほほ笑んだのはーー。
高田勇仁(ライオンズ)が判定勝ち
 序盤は、高田がプレスをかけて左ボディ、右ストレートを好打し、ペースを掌握。積極的な攻撃で、ポイントを重ねた。前半終了時の公開採点は、49-46×1、50-45×2で高田がリード。劣勢の仲島だが6回に右ストレートを決めて、ダウンを演出。立ちあがった高田はゴングに救われた。しかし、高田は立て直しを図ると、最終10回はワンツー、左フックでグラつかせて、勝利を決定づけた。
「ダウンしたパンチは効いた」
 ピンチを乗り切って防衛に成功した高田は「パンチが来るのがわかっていたが、もらってしまった。かなり効いた」と、6ラウンドのダウンシーンを振り返り、「ディフェンス優先で立て直した。フィジカルトレーニングや走り込みの成果が出た。勝つことができて、とにかくホッとした」と笑顔を見せた。

 今後について聞かれると、「目標はあくまで世界。防衛戦をしていくかは、ジムと話し合って決めたい」と語った。
「慎重になってしまった」
 一方、悔しい結果となった仲島は「ダウンを奪った時に手応えがあり、立ってくるとは思わなかった。ランカーもKOで倒しているチャンピオンなので、慎重になりすぎた。ポイントは取られてるのに、きれいに倒そうと思ってしまった。タイミングの良いパンチをもらってしまった」と唇を噛んだ。

まだ諦めない

 今回も手が届かなかったが「内容を褒められても、負けているから悔しい。自分に苛立つ。手がかかっているのに…。まだ、諦めたくない」と気持ちを折ることなく、再び立ち上がる。
伊佐春輔(川崎新田)
 試合前に、日本同級2位の伊佐春輔(25=川崎)が挑戦状を出したことが伝えられた。取材に応じた伊佐は「1〜5ラウンドは高田選手が優勢だったが、仲島選手が狙っていた右ストレートがドンピシャで決まった。しかし、そのあとは狙いすぎてしまったのではないか。高田選手が冷静に対応して、要所要所で攻めていた。盛り上がっていて、良い試合だった」と感想を語った。

 昨年7月に高田に初回KO負けしている伊佐としては、雪辱の思いが強い。「高田選手は挑戦を受けてもらえたらと思う」と改めて挑戦の意思を示した。
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