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[試合後会見]2023.6.29

東西実力者が日本一を懸けて激突!

 日本スーパーバンタム級王座決定戦、同級2位の下町俊貴(26=グリーンツダ)対同級5位の大湾硫斗(25=志成)が29日、後楽園ホールで開催された「NTTドコモPresentsフェニックスバトル101」のセミファイナルで行われた。

 関西のホープ下町と沖縄出身の強打者・大湾による注目の一戦。第47代チャンピオンに輝いたのはーー。
下町俊貴(Gツダ)が新王者!
 序盤は、下町が中間距離をキープしながら、ジャッジに攻勢をアピール。3回、大湾は左のダブルをねじ込んだが、4回になると下町が左カウンターを好打。相手の右をひらりひらりとかわして、アウトボクシングを遂行。前半終了時の公開採点は、49-47×1、49-46×2で下町がリード。中盤も、下町は集中力を切らさず、ポイントをピックアップ。逆転を狙う大湾は9回、プレスを強めて右ストレートから左フックを叩きつけて反撃するが、下町は冷静な試合運びでペースを渡さなかった。
「挑戦する気持ちで戦った」
 ついに日本王座のベルトを巻いた下町は「後半は、ダラダラとした展開になったら相手にポイントを持っていかれると思って、自分からも攻めた。王座決定戦だったが、挑むつもりで戦った。自分の長所を活かすことはできたが、巻き込まれてしまった。チャンピオンになってうれしいが、ここで満足してはいけない」と冷静に試合を振り返った。
「強い相手を迎え撃つ」
 次戦は指名試合の予定だ。本石昌也会長は「国内のスーパーバンタム級は、石井渡士也選手(22=RE:BOOT)や那須川天心選手(24=帝拳)など、倒さないといけない選手がいる。強い相手を迎え撃ちたい」と話した。
「ボクシングを見直していく」
 一方、悔しい敗戦となった大湾は「相手の作戦通りの結果。根拠がなく勝てると思っていた。『なんとかなる』で、ああいう形になってしまった。距離が詰まった時の練習をしていなかった。前に出る気持ちだけでボクシングをした。完敗です」と下町の強さを認めた。

 それでも「アマチュア時代から同じ負け方をしているので、自分のボクシングを見直して、トレーナーと作っていく。もっと頭で考えて流れを変える動きをイメージしてやっていきたい」と再起を誓った。
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