京太郎、ボクシングで頂点へ

　先日、K-1からボクシングに転向すると表明した、K-1元ヘビー級王者の京太郎(25歳)が26日、移籍先の都内・角海老宝石ジムで会見を行った。
　京太郎をサポートする萩森健一マネージャーと田中栄民トレーナーが同席する中、京太郎は「悩み抜いたすえの決断。2度とK-1には戻らない。全てを捨ててきた。失うものもない。前に進むだけ。ボクシングでもう一度世界を目指すために一からやっていきたい。不安はあるが今は楽しみ」とその決意を語った。

　階級について京太郎は「ナチュラルでできるウェイトがいい。最終的にはヘビー級で世界を目指したい」と話すと、田中トレーナーは「この体にしてはスピードがある。器用だし、右ストレートもコンパクトで良い。意外とボクシングに向いているんじゃないかな。あとは長いラウンドを戦うスタミナと集中力をつけさせたい。ボクサーとしての伸びしろはある」とまずまずの評価を下した。

　会見後は公開練習となり、京太郎は183cm・106kgの巨体を揺らしながらシャドー、ミット打ち、サンドバックなどで汗だくになりながらも約10ラウンドを消化。ミットを受けた田中トレーナーは「右ストレートがシャープ。キレも良い」と、重量級の原石に目を細めていた。

　プロテストは12月2日の角海老宝石ジム興行でB級テストを予定しており、デビュー戦は来年の春を目指す。また、"京太郎"では選手登録ができないため、近日中にリングネームを決めるとのことだ。