柳達也が越谷市にジムをオープン

　元日本ライト級2位の柳達也氏(33)が4月10日(月)、埼玉県越谷市に「LFGルーポファイティングジム」をリニューアルオープンした。

　今年3月、13年間のプロキャリアに幕を降ろした柳氏だが、すぐに団太路会長から声をかけられ、思い切って越谷市に移り住み、アマチュアジムを開いた。「元々、会長の知人がやっていたのですが、コロナ禍の影響で閉めていたのを譲り受けました。ジム名も以前のままで、落ち着いたらジム名を変えるかどうか考えたい」と語った。

LFGルーポファイティングジム
住所:埼玉県越谷市袋山1703-1
最寄り駅:東武スカイツリーライン大袋駅徒歩10分(駐車場あり)
営業時間:月火金15:00〜22:00、水木13:00〜22:00、土曜日13:00〜20:00、日祝13:00〜19:00

　東武スカイツリーライン大袋駅から徒歩10分。道なりに歩きながら、のどかな街並みを見ていると、あっという間に到着した。ジムの隣にはコインランドリーがあり、「いろいろなお客さんが興味を示してくれたり、以前通っていた会員さんが『またジムを始めたのですね』と言ってくださったりしています」。とはいえ、「なかなか会員が増えなくて、苦戦中です」。時間を見つけては、柳氏自ら駅前でチラシ配りなどをしてPRしている。

　公式試合ができるくらいの広いリングに、サンドバッグ3基、パンチングボール2基、ウェイト器具など、ジムとしての設備は十分整っている。

　壁には「タンスに仕舞っていても勿体ないなと思うし、自分がボクシングをやっていた感も出るので」と、壁には現役時代に使用していたトランクスやガウン、試合のポスターを飾っている。

　柳氏は、昨年9月、近藤明広(38=一力)に6回TKO負けを喫した試合が最後の試合となった。「以前のようなトレーニングができなくなった。上のレベルで戦っていくとなると、こんな練習では…。コンディションのキープすらできなくなってしまった。タイトルマッチをしたかったんですがねぇ」とグローブを吊るした。

　柳氏といえば、スイッチを駆使しながらの巧みな試合運びで、長らくライト級の上位ランカーにいた選手。2018年10月には、日本王座挑戦者決定戦に出場するも、引き分けで惜しくも挑戦権を逃した。

　現役時代から、13〜14年間にわたりパーソナルトレーナーとして指導しており、教えることには自信がある。「シェイプアップ、筋肉をつけたい。競技力向上。目的に合わせたトレーニング、さらにキッズや高齢者指導もしていきたい」と、今後の展開に目を輝かせた。