石田匠「すべてをかけて戦う」

　WBA(世界ボクシング協会)バンタム級挑戦者決定戦の前日計量が10日、大阪市内で行われ、同級3位の石田匠(31=井岡)と同級4位のビクター・サンティリャン(27=ドミニカ共和国)が計量に臨んだ。

　試合は、明日(11日)、大阪市立住吉区民センターで開催される「THE HEAT」のメインイベントで行われる。

　バンタム級リミットちょうどの53.5kgでパスした石田は「(サンティリャンは)仕上げてきているのを感じたが、こちらも戦う準備はできている。常にプレスをかけて、勝ちにこだわった内容を見せる」と意気込んだ。

　計量後、使用するグローブでひと騒動あった。当日は、日本製のウイニングで試合が行われるが、サンティリャン陣営は持参してきた米国製のグラントを要求。協議を重ねた結果、両者ともウイニングで落ち着いた。

　石田は「過去にも、先輩の世界戦でこのようなことは見ていたので、何とも思わない」とサンティリャン陣営の揺さぶりにも落ち着いていた。

「すべてをかけてリングに上がる。どんな形になっても自分が勝つ」と必勝を誓った。チャンピオン井上拓真(27=大橋)への挑戦権をかけた一戦。熱戦に期待したい!

　一方、初来日のサンティリャンは、200gアンダーの53.3kgでクリア。計量後は用意してきたスープをゆっくりと飲み干し、体力の回復に努めた。その後は不敵な笑みを浮かべて計量会場を後にした。