ポンサワンvs八重樫、調印式

　いよいよ明日に迫ったWBA世界ミニマム級タイトルマッチ、王者"ターミネーター"ポンサワン・ポープラムック(タイ)VS挑戦者"音速の拳"八重樫東(大橋)の12回戦。
　決戦直前の23日、都内において調印式と前日計量が執り行われ、王者ポンサワンと挑戦者・八重樫は万全のコンディションを作ってきた自信からか、落ち着いた表情で会場に姿を現した。ポンサワンにいたっては、カメラに向かってポーズを取りながらグローブチェックを行うサービス振り。そして調印式終了後、タイトルマッチに向けて両雄が意気込みを語った。
　まず代表質問として、明日のタイトルマッチを中継するテレビ東京の紺野あさ美アナウンサーが、ポンサワンと八重樫に現在の心境を尋ねた。

　最初に王者ポンサワンが質問に答え「準備は万端だ!明日は私のパンチの威力をヤエガシが知り、そして驚くことだろう。自分のベストをつくし、チャンスがあればKOを狙う!」とタイトル初防衛に必勝を誓う。

　続けて挑戦者・八重樫は「この大きな舞台を作ってくれた会長に感謝します。あとは僕が勝つだけ!王者はタフだが、自分のボクシングを貫き、そしてベルトを獲る!」と気合いを漲らせた。そして八重樫の師である大橋秀行会長は「このベルトは20年前、自分が巻いていたベルト。明日、愛弟子の八重樫が取り返してくれると思うと、今から本当にワクワクしている!」とタイトル奪取に期待をふくらませる。

　前日計量終了後、囲み会見で王者ポンサワンは「100%の自信を持っている。明日は私がKOで勝つ!そしてもう一度ヤエガシのアゴを砕き、再び病院送りにしてやる!」とテレビカメラに向かって大胆にも"アゴ砕き"を宣言!
　王者の発言を受け、挑戦者・八重樫は「気合いが入りました。アゴの骨折は4年前に味わっているので、今回は遠慮します(笑)。明日は自分の力を、ボクシングを信じ、必ず世界タイトルを獲ります!」とポンサワンの挑発には乗らず、大人の対応に留めた。

　果たして"音速の拳"はタフネスを誇る"ターミネーター"を打ち破り、師弟によるWBA世界ミニマム級王座戴冠を実現させることができるのか…。明日24日、"聖地"後楽園ホールで運命のゴングは鳴らされる!

■前日計量結果
王者ポンサワン・ポープラムック(タイ)
血圧:139/84mm/Hg
脈拍:76/min
体温:36.9℃
体重:47.5kg/105P

挑戦者・八重樫 東(大橋)
血圧:129/77mm/Hg
脈拍:67/min
体温:37.0℃
体重:47.5kg/105P