中谷潤人が計量をパス!

   元WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者でWBO世界スーパーフライ級1位の中谷潤人(25=M・T)が、ライト級4団体統一戦・ヘイニーvsロマチェンコのアンダーカードで、世界2階級制覇を目指す。

 WBO世界スーパーフライ級王座決定戦の前日計量が19日(日本時間20日)、米国ラスベガスで行われ、WBO世界スーパーフライ級2位アンドリュー・モロニー(32=豪)と計量に臨んだ。

*WBO世界スーパーフライ級王座決定戦、中谷vsモロニーは、日本時間の5月21日(日)午前9時30分から米国ラスベガスMGMグランドからWOWOWが生中継する。

　スーパーフライ級リミット52.1kgを中谷、モロニーと共に200g少ない51.9kgでクリア。井上尚弥(30=大橋)に続くネクスト・モンスターと海外で話題にあがる中谷潤人が、いよいよ2階級制覇のリングに立つ。

　計量後、リカバリーした中谷は、水分やおじやを口にして、すでに4〜5kgは体重が戻ったようで、これから鰻や肉を食べて体力を回復させる。リモート取材に応じた中谷は「フェイスオフで、相手の気持ちを感じた。明日はプレスをかけてくると思うので、しっかりと準備してきた」と落ち着いた表情を見せた。

　対戦相手のモロニーの双子の兄・ジェイソン・モロニー(32=豪)が、日本時間5月14日(日)に米国カリフォルニア州でWBO世界バンタム級新王者に輝いた。兄弟同時世界チャンピオン誕生に、アンドリューも燃えているはずだ。それでも「自分も積み上げてきたものがあるので、力を発揮したい」と負けるつもりはサラサラない。

　ラスベガスのリングは、ボクシングを始めた頃からテレビで見ていた憧れの舞台だ。「自分にとって重要な一戦。ノックアウトできるように、アクションを起こしていきたい」と言葉に力を込めた。