WBA世界ミニマム予備検診

　今月24日に後楽園ホールで開催されるWBA世界ミニマム級タイトルマッチ、王者ポンサワン・ポープラムック(タイ)vs挑戦者・八重樫東(大橋)の予備検診が22日、都内で行われた。
　検診の結果、両者に異常は見られず、会見では互いにベストコンディションをアピールした。

ポンサワン検診結果
身長:159.0cm
胸囲:86.0cm
リーチ:161.0cm
血圧:118/79mm/Hg
脈拍:63/min
体温:36.2℃

八重樫検診結果
身長:161.0cm
胸囲:85.5cm
リーチ:162.0cm
血圧:134/85mm/Hg
脈拍:47/min
体温:36.7℃

　まず王者ポンサワンが会見に臨み、意気込みを語った。「大事な世界戦だが、特に緊張はしていない。減量も後1kgぐらい。コンディションも良いので早く試合がしたい」。挑戦者については「八重樫の顔を見たら、(自分が)勝つことを確信した。チャンスがあればKOで勝ちたいが、それも八重樫がファイトすればの話だ」と牽制。最後に、ムエタイ選手としても活躍していた王者は「以前、ムエタイの試合で一度来日している。日本はとても良い国で料理も美味しい。特にラーメンが好きだ」と、リップサービスも忘れていなかった。

　続いて八重樫と大橋会長が会見に応じ、前回の世界戦より胸囲が上がったことについて大橋会長は「八重樫の昔のVTRを見ても体格が違うと感じた。確実にパワーアップしている。新しいジムに導入した酸素カプセルで疲れが取れやすくなったおかげ」と話し、八重樫に「だよな!」と強制的に返事を促していた(笑)。

　王者について八重樫は「特に…。予想通りでした。あまり目を合わしたくなかったが、撮影の時に肘をぶつけてきて困ってしまった。そんなことをしても試合では意味がない」と王者の挑発を一蹴。さらに王者が「ファイトしてこい!」と言っていたことを記者が話すと、大橋会長は「徹底的に逃げ回れ!」とアドバイス。八重樫も「ファイトしなければいけないなんて、そんなルールはボクシングにはない」と、本気と受け取っていいのか分からない返答(笑)。終始リラックスした会見で、挑戦者陣営が王者をいなす形となった。
　試合まであと2日。明日は都内で調印式が行われる。