夢を追いかけるボクサー達!

　大阪・176 BOX で開催された「STAY GOLD vol.1 & KEEP FIGHTING vol.6」のセミファイナルに石脇麻生(23=石田)が登場。沖縄から平安山太樹(35=オキナワ)を招いて9日、64.5kg契約6回戦のリングで対峙した。

　試合は、フック系の強打を武器にプレスをかけた平安山に対して、右ストレートと左の返しのフックで、顔面を捉えた石脇が徐々にペースをつかんで、ポイントアウト。平安山の右ストレートも光ったが、石脇が冷静に試合を終えた。

　試合後にファンからの労いを受けた石脇。平安山の重いパンチについて「クリーンヒットではなかったので、落ち着いて、最後まで冷静に戦えた」と振り返り「途中もう少し強引に行って良かったかも」と、勝負どきの積極性を次回のための課題に挙げた。

　昨夜、有明アリーナで衝撃的なTKO勝利を挙げた佐々木尽(21=八王子中屋)や、寺地拳四朗(31=BMB)を相手に果敢に攻めたアンソニー・オラスクアガ(24=米国)とは同世代。「あの舞台に自分がいないのが悔しい」とハングリーな一面を見せ、スーパーライト級を主戦場に、タイトル戦線にアピールしたい考えを示した。

　元世界チャンピオンの石田順裕会長率いる石田ジムで元気なのは、石脇だけじゃない。試合と試合の調整時間にリングに上がった、日本スーパーウェルター級暫定王座を獲得したばかりの中島玲(24=石田)は、正規王者の出田裕一(38=三迫)に『王座統一戦』を呼びかけた。その上で、「次の試合で『もしかしたら、世界に行けるな』って、思わせるんで期待して下さい」と、この日集まった約600人の観衆に売り込んだ。

　48歳の石田会長も元気だった。6年ぶりに現役復帰を決めた橋本拓也(32=ワイルドビート)との実演パフォーマンスを披露。5キロ減量して臨んだという。「夢を追いかける選手たちは、命をかけてリングに上がっていますので、応援よろしくお願いします」と現役ボクサーの気持ちを代弁した。コロナ解禁が徐々に進む中、「ビールを飲みながら、観戦できるように」と、キッチンカーも会場の脇に用意されていた。