2022年度MVPは井上尚弥!5年連続6回目!

　2022年度年間優秀選考会が8日に都内で行われ、2022年度最優秀選手賞には、5年連続6度目の受賞となった井上尚弥(29=大橋)が選ばれた。昨年6月にノニトドネア(40=比/米)に2回TKO勝ち、同年12月にポールバトラー(33=英)に11回TKO勝ちで、バンタム級4団体王座統一王者に輝いた。

　アジア人として初の快挙を成し遂げたモンスターは、これで6度目のMVP獲得で、日本人初の世界王者の故・白井義男と13度の世界王座防衛記録を持つ具志堅用高氏を抜いて、最多記録となった。さらに、KO賞も3年連続6回目の受賞となった。

　今年もMVPとKO賞のダブル受賞となった井上は「2022年度年間最優秀選手賞を受賞させて頂き、ありがとうございます。昨年は3団体統一戦、4団体統一戦と、例年にも増して非常に濃密な1年でした。その上で最高の結果を出せたこと、自分自身も満足しております。2023年は、新たな階級での『挑戦』となります。ファンの方がヒリヒリ、わくわくするようなボクシングをお見せできる様、より一層精進してまいります」とコメントを寄せた。

　スーパーバンタム級に転向し、さらに強いモンスターの姿が見られるに違いない!

　技能賞は、WBAスーパー・WBC世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(31=BMB)が初受賞した。拳四朗は、昨年3月に矢吹正道(30=緑)に3回KO勝ちし、王座返り咲きを果たすと、11月には京口紘人(29=ワタナベ)との王座統一戦で7回TKO勝ちし、2団体王者に輝いた。

　「この度は技能賞をいただき、ありがとうございます。来年は、MVPがとれるようもっと強く、そして皆様を楽しませるボクシングができればと思います。まだまだ向上していこうと思います。ありがとうございました」とさらなる飛躍を誓った。

　殊勲賞は、前WBO世界フライ級王者の中谷潤人(24=M・T)が選ばれた(2回目)。中谷は、昨年4月に山内涼太(28=角海老宝石)に8回TKO勝ちし、2度目の防衛に成功。この王座を返上し、スーパーフライ級に転向すると、元世界王者のフランシスコ・ロドリゲスJr(29=メキシコ)に判定勝ちした。現在、WBO世界スーパーフライ級1位にランクされており、王者の井岡一翔(33=志成)との対戦に期待が高まる。

　「この度は、殊勲賞をいただきまして、ありがとうございます。2023年は、スーパーフライ級での勝負の年です。この賞を励みに、必ず世界チャンピオンになります!」と世界2階級制覇を約束した。

投票結果(投票数36票)

■最優秀選手賞

井上尚弥(大橋) 33票(関東22票 関西11票)※5年連続6回目

井岡一翔(志成) 3票(関東2票 関西1票)

寺地拳四朗(BMB) 0票

中谷潤人(M・T) 0票

■技能賞

寺地拳四朗(BMB) 21票(関東15票 関西6票)※初

井岡一翔(志成) 15票(関東9票 関西6票)

中谷潤人(M・T) 0票

※井上尚弥(大橋)もノミネートされていたが、MVPを受賞し重複での受賞は認められないため

■殊勲賞

吉野修一郎(三迫) 14票(関東12票 関西2票)

中谷潤人(M・T) 12票(関東7票 関西5票)

京口紘人(ワタナベ) 7票(関東4票 関西3票)

寺地拳四朗(BMB) 3票(関東1票 関西2票)
※技能賞を受賞しているため、カウントされず

過半数(19票)に達していないため決戦投票

中谷潤人(M・T) 19票(関東11票 関西8票)※2回目

吉野修一郎(三迫) 17票(関東13票 関西4票)

■努力・敢闘賞

阿部麗也(KG大和) 21票(関東15票 関西6票)※初

出田裕一(三迫) 5票(関東4票 関西1票)

能嶋宏弥(薬師寺) 5票(関東1票 関西4票)

中川健太(三迫) 3票(関東2票 関西1票)

千葉開(横浜光) 2票(関東2票 関西0票)

■KO賞

井上尚弥(大橋) 30票(関東20票 関西10票)※3年連続6回目

寺地拳四朗(BMB) 4票(関東3票 関西1票)

平岡アンディ(大橋) 2票(関東1票 関西1票)

武居由樹(大橋)0票

■新鋭賞

武居由樹(大橋) 18票(関東16票 関西2票)

重岡銀次朗(ワタナベ) 8票(関東3票 関西5票)

力石政法(緑) 6票(関東2票 関西4票)

宇津木秀(ワタナベ) 3票(関東3票 関西0票)

但馬ブランドンミツロ(KWORLD3)1票(関東0票、関西1票)

堤聖也(角海老宝石) 0票

過半数(19票)に達していないため決戦投票

武居由樹(大橋) 27票(関東20票 関西7票)※初

重岡銀次朗(ワタナベ) 9票(関東4票 関西5票)

■優秀選手賞

井岡一翔(志成)

井上尚弥(大橋)

京口紘人(ワタナベ)

谷口将隆(ワタナベ)

寺地拳四朗(BMB)

中谷潤人(M・T)

■年間最高試合(世界戦)

ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)vs村田諒太(帝拳) 27票(関東20票 関西7票)
※帝拳プロモーション(2022年4月9日、さいたまスーパーアリーナ)

井上尚弥(大橋)vsノニト・ドネア(比/米) 6票(関東2票 関西4票)

寺地拳四朗(BMB)vs京口紘人(ワタナベ) 2票(関東1票 関西1票)

井岡一翔(志成)vsドニー・ニエテス(比) 1票(関東1票 関西0票)

京口紘人(ワタナベ)vsエステバン・ベルムデス(メキシコ) 0票


■年間最高試合(世界戦以外)

吉野修一郎(三迫)vs中谷正義(帝拳) 27票(関東17票 関西10票)
※帝拳プロモーション(2022年11月1日、さいたまスーパーアリーナ)

丸田陽七太(森岡)vs阿部麗也(KG大和) 5票(関東3票 関西2票)

栗原慶太(一力)vs千葉開(横浜光) 4票(関東4票 関西0票)

木村吉光(志成)vs中川兼玄(角海老宝石) 0票

■女子最優秀選手賞

晝田瑞希(三迫) 21票(関東18票 関西3票)※初

岩川美花(姫路木下) 5票(関東0票 関西5票)

黒木優子(YuKO) 5票(関東4票 関西1票)

小澤瑶生(フュチュール) 4票(関東1票 関西3票)

※白票1

■女子年間最高試合

晝田瑞希(三迫)vs谷山佳菜子(ワタナベ) 22票(関東17票 関西5票)
※DANGAN AOKIプロ―モーション(2022年12月1日)

マーレン・エスパルザ(米国)vs藤岡奈穂子(T&H) 5票(関東3票 関西2票)

宮尾綾香(ワタナベ)vs松田恵里(TEAM10COUNT) 3票(関東0票 関西3票)

鈴木菜々江(シュウ)vs黒木優子(YuKO) 2票(関東2票 関西0票)

宮尾綾香(ワタナベ)vs岩川美花(姫路木下) 2票(関東0票 関西2票)

天海ツナミ(山木)vs成田佑美(姫路木下) 1票(関東1票 関西0票)

※白票1

■トレーナー賞

加藤健太(三迫) 17票(関東10票 関西7票)

井上真吾(大橋) 12票(関東9票 関西3票)

八重樫東(大橋) 3票(関東3票 関西0票)

椎野大輝(三迫) 2票(関東1票 関西1票)

※白票1

過半数(19票)に達していないため決戦投票

加藤健太(三迫) 24票(関東15票 関西9票)

井上真吾(大橋) 11票(関東9票 関西2票)

■特別賞
伊藤雅雪(元WBO世界スーパーフェザー級王者)

小澤瑶生(前WBO女子世界スーパーフライ級王者)

久保隼(元WBA世界スーパーバンタム級王者)

宮尾綾香(前IBF世界アトム級王者、元WBA世界アトム級王者)

故・矢尾板貞雄(評論家)