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[公開練習]2022.12.25

大晦日は来年へのビックステップ!

 大晦日に今年最後の試合を迎える志成ジムの選手たちが25日、都内の同ジムで練習を公開した。この日は、プロ転向2戦目で前OPBF王者のペテ・アポリナル(27=比)と対戦する堤駿斗(23=志成)、同じくプロ2戦目を階級を一つ下げて迎える伊藤沙月(31=志成)、対戦相手が2度変わった大湾硫斗(24=志成)の3人が取材に答えた。

 試合の当日は、WBO王者の井岡一翔(33=志成)とWBA王者のジョシュア・フランコ(27=米国)スーパーフライ級2団体世界王座統一戦が行われる。

堤駿斗(志成)

 「体調面もいいので、試合が楽しみ」という堤は「8オンスの攻防に慣れてなかった。前回の反省点は見えた」とプロ初戦を振り返ると、次戦に向けて、「前回は判定だった。(大晦日は)倒せるように、アグレッシブな試合をしたい」と貪欲な姿勢を見せ「相手はパンチ力があるが、パンチを外しながら当てる。挑戦的に攻め込む。KOで終わらせる」と締めくくった。

アメリカで自信をつけてきた!

 対戦相手は、前回の試合で、武居由樹(26=大橋)に5ラウンドKOでOPBF王座を奪われた。ラウンド数は気にしないとしつつも、「5ラウンドまでに倒すのが理想ですね」と記者との質疑中笑顔を見せた。

アメリカで1ヶ月に60ラウンドのスパーを消化!

 11月上旬からアメリカに1ヶ月滞在していた堤は、60ラウンドのスパーリングを消化。自身が出場した世界ジュニア選手権大会に、米国代表として出場し、銀メダルを獲得した選手らを相手に充実した時間を過ごしてきた。「やるたびに感覚が良くなった。指導されたことをスパーで出せた」。

KO宣言!

 前回の試合後に1ヶ月間は、休養に当てたことを明かしたが、日本国内でも30ラウンドのスパーリングを行って、実践感覚を養った。「いい勝ち方をして、来年はタイトル」と来年の抱負を語った。

伊藤沙月(志成)

 7月のプロ初戦を「6ラウンド戦えたのが収穫」と振り返った、この日の伊藤沙月からは「条件も違うので、いい感じで調整できている。自分のボクシングを出せるように、少しでも会場を沸かせるように」とプロの自覚が口を突いた。それでも、「倒す難しさやプロの難しさ」を知ったという伊藤は「倒せるように」とKO決着を意識した。

階級を下げて上を目指す!

 トレーナーや陣営と話し合った結果、「1階級下げた方が、上を目指せる」と主戦場をスーパーフライ級に移した。

 大晦日に向けて、60ラウンドのスパーリングを消化。現役レジェンドの藤岡奈穂子(T&H)にも胸を借りるなど、準備はしっかり進めてきた。大晦日、来年の飛躍のためにも大切な試合を迎える。


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