石田匠。来年は勝負の年。

　バンタム級で3団体の世界ランキングに名を連ねている石田匠(31=井岡)が11日、フィリピン国内同級5位のロニー・バルドナド(26=比)と、8回戦で対戦した。

　元世界ランカーの意地を見せたロニーを相手に最後まで丁寧にジャブを突いて完封勝利した石田は「次に向けてすぐに練習する。最後にチャンピオンになったもん勝ち。僕が来年世界チャンピオンになります」とリング上でファンの声援に応えた。

　控室に戻った石田は「パンチが死んでなくて、パンチが生きてたんで行けなかった。崩しづらかった。今年(戦った相手の中で)一番強かった。さすが元世界ランカーでした。KOできなかったことは今後の課題です」とロニーとの対戦を振り返った。

　「流れの中で効かせたかった。勝つことができてよかった」と、今年最後の試合を総括した石田は、来年に向けて「バンタム級が動くと思うので、世界に絡んでいきたい。日々頑張るだけ」と、気持ちを込めた。

　しぶとく粘る相手に隙を与えることなく、フルマークで勝利した石田について、井岡一法会長は「ハードル超えて頑張っていくんで応援してやってください」と労った。