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[前日計量]2022.12.8

世界への道を切り拓くのは?

 WBA(世界ボクシング協会)女子ライトフライ級挑戦者決定戦の前日計量が8日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、元女子世界2階級制覇王者の天海ツナミ(38=山木)とOPBF東洋太平洋女子同級王者の成田佑美(33=姫路木下)が、決戦に向けて静かに闘志を燃やした。

 試合は、明日(9日)、後楽園ホールで開催される「オーバーヒート・ボクサーズナイト」のメインイベントで行われる。

 なお、この試合には空位のWBAインターナショナル王座(JBC未公認)も懸けられることになった。
「強さを証明する」
 最初に秤に乗った天海は、ライトフライ級リミットを300g下回る48.6sでクリアした。マスク越しでも表情が引き締まっているのが伝わり、いつでもリングに上がれるといった感じだった。

 天海は、昨年7月セニエサ・エストラーダ(米国)に敗れて、王座を陥落。再起戦で挑戦者決定戦のチャンスを掴んだ。「相手の身長が高いのは想定内。全ラウンド通して、自分のペースで進めていく。明日の試合を見てもらえたら、(自分の)強さがわかるはず。倒して終わらせる」と勝利に自信を示した。
「下馬評を覆す」
 拳を交える成田は、100gアンダーの48.8sでパスした。「やっと来たなと。もっとドキドキすると思っていたが、意外に落ち着いている」と平常心を強調。横に並んだ天海を見て「減量をしていたから小さく見えたが、明日は大きくなってくるはず」と警戒した。

 日本王座、OPBF王座と着実にステップアップを図ってきた成田にとって、キャリア最大の難敵を迎える。「どういう試合になるか、想像もつかない。リング上で思い切りぶつかって下馬評を覆す。結果と内容で会場をわかせる」と言葉に力を込めた。
後楽園ホールでゴング!
 計量後には、両者とも「よろしくお願いします」と健闘を誓いあい、会場を後にした。

 日本女子ボクシング界を牽引してきた天海と、成長著しい成田が真っ向からぶつかる。勝って世界へ進むのは!?

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