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[前日計量]2022.11.4

2冠王座を懸けて激戦必至!

 WBOアジアパシフィック&OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王座決定戦の前日計量が4日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、IBF(国際ボクシング連盟)同級13位の井上岳志(32=ワールドスポーツ)と日本同級3位の天熊丸木凌介(てんゆうまるき・りょうすけ/31=天熊丸木)が静かに闘志を燃やした。両者とも、スーパーウェルター級リミットちょうどの69.8kgでクリア。決戦の舞台は整った!

 試合は、明日(5日)、後楽園ホールで開催される「第618回ダイナミックグローブ」のメインイベントとして行われる。
保持していたベルトを獲り戻す
 自身が保持していたベルト(のちに返上)を奪いにいく井上は「今はタイトルを持っていないので、獲り戻して世界をアピールしたい」と話すと、「相手はジャブが得意なので、調子づかせないように(ジャブの)差し合いでも勝ちたい」と意気込んだ。
「成長した姿を見せる」
 井上は、2019年1月に当時のWBO世界スーパーウェルター級王者のハイメ・ムンギア(メキシコ)に挑戦。それまでは、接近戦でのパワーを活かした攻撃を得意としていたが、中間距離での戦法にスタイルチェンジを図っている。「(スタイルチェンジしてから)3年が経ち、完成に近づいている。これまでとは違う姿を見せる。明日の試合後の囲み取材は、苦笑いではなく、笑顔でできるようにしっかりと勝つ」と必勝を誓った。
「相手の良さを消す」
 拳を交える天熊丸木は、父・丸木孝雄名誉会長が現役時代につけていたリングネーム「天熊丸木」に変更し、試合に臨む。

 井上とは、高校2年の時に国体準決勝で対戦したが、初回レフェリーストップ負けを喫した。「ジャブで顔を弾かれてストップされたが、こっちのパンチも当たっていたので、もっと戦えたが…」と当時を振り返ると、「15年ぶりに戦うので、今回はしっかりと借りを返す」とリベンジを誓った。

 「不利予想だが、逆にプレッシャーはない。相手はスタイルを変えてきたようだが、軸はパワー。相手の良さを出させないように戦う。ベルトは欲しいが、それよりも井上選手に勝つ」と静かに闘志を燃やした。
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