京口紘人vs寺地拳四朗! 久田哲也の見解

　あと8日に迫ったWBA(世界ボクシング協会)スーパー・WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王座統一戦、京口紘人(28=ワタナベ)対寺地拳四朗(30=BMB)。10年ぶりとなる日本人同士の世界王者による歴史的一戦。

　世界のベルトを懸けて両者と拳を交えた、元世界1位の久田哲也氏は、どのように見ているのかーー。

　両者と対戦していて、その後も交流があるので答えにくい部分もありますけど…。前半で倒すのなら京口君ですが、判定までいくと拳四朗君の方が上手いかなと思います。長い距離から打ってくる拳四朗君の方が、パワーでは勝る気がします。

　接近戦になったら、京口君のパワーが活かせる。踏み込みも速くて、コンビネーションも上下に打ち分けることができる。京口君がいかにジャブをもらわずに踏み込めるか。上手いこと入っていけたら、前半に押し切る可能性もあるのかなと思う。

　拳四朗君の判定勝ちという予想を聞くが、京口君も世界チャンピオンで、負けなしできているプライドも自信もあると思います。拳四朗君の自信が当日、どのように左右するのか。良い方に左右すると思うが、少しでも油断があれば、京口君に突かれる可能性もある。中盤には、流れが決まると思います。