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[試合後会見]2022.10.22

まさかの結末に後楽園ホールがどよめいた!

 元日本・OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の和氣慎吾(35=FLARE山上)と元ランカーの中川麦茶(33=一力)が22日、後楽園ホールで開催された「A-SIGNBOXING&DANGAN253」のメインイベント、フェザー級8回戦で対戦した。

 和氣が世界をアピールする内容を見せたのか? それとも、中川が下克上を果たしたのかーー。試合は意外な結末を迎えた。
中川麦茶(一力)がアップセット!
 1〜2回は、サウスポー和氣が左ストレートを決めて、幸先の良いスタート。対する中川は、距離とタイミングを測った。試合の流れが大きく変わったのは3回。ラウンド終了間際、中川は左フックから右ストレートで、ダウンを演出。4回、中川が攻め立て和氣も応戦するが、パンチが交錯した際、和氣は右肩を脱臼。中川がパンチをまとめて、2度目のダウンを奪うと、レフェリーは試合をストップした。中川が番狂わせを起こした。
「(ダウンを奪った)右は自然と出た」
 約4年ぶりに勝利した中川は「久しぶりに勝ったので、(囲み取材の場所)どこに行っていいかわからなかった」と笑顔を見せた。「ダウンを奪った右は自然と出た。左ばかり狙い警戒されたので、(右ストレートは)見えなかったのでは」とダウンシーンを振り返ると、「効いているのがわかったので、4回は攻めた。最後はどう勝ったのかわからなかった」と語った。
和氣慎吾(FLARE山上)がダウン!
 「相手はスピードがあったが、肩で息をしていた。2ラウンドでスピードが落ちたので、これは中盤から後半にかけていイケるなと思ったら、4ラウンドで終わった。試合前のスパーリングで調子が良かったので、下馬評は不利でも自信があった。ポイントのことは気にせず、冷静に喧嘩をするつもりで戦った」と胸を張った。
「強い相手と戦っていく」
 2019年8月の試合で敗れてから一度、ボクシングから離れた中川だったが、「ランキングも持っていないので、強い相手と伸び伸びと戦いたかった」と、今年4月にカムバックした。「一度終わった人間なので。ボクシングを続けて良かった」と勝利の味を噛み締めた。

 今回の勝利で、ランキング返り咲きを確実とした。具体的な目標は掲げなかった中川だが「あとは楽しみたい。強い選手と戦って自分の力を試していきたい」と今後の飛躍を誓った。

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