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[試合後会見]2022.10.11

小原佳太vs小畑武尊! 衝撃が走った!

 日本ウェルター級王座統一戦が11日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントとして行われ、正規王者の小原佳太(35=三迫)と暫定王者の小畑武尊(24=ダッシュ東保)がリング上で対峙した。

 長らく中量級を牽引してきた小原が力の差を示したのか? それとも、下克上の連続で頭角を現してきた小畑が撃破したのか? 
小原佳太(三迫)がKO勝ち!
 小原が会心の一撃で暫定王者をキャンバスに沈めた。初回は静かな立ち上がりだったが、2回になると小原はステップを刻みながらワンツーをヒット。相手の攻撃を見切りペースを握った。勝負が決まったのは3回。小原は上下の打ち分けから右フックをジャストミート!痛烈に倒して試合を終わらせた。
「世代交代はさせない」
 「格の違いを見せることになると思う」。まさに有言実行のKO勝ちだった。「相手の反応を見て、『右が当たるな』と思って出したパンチ。倒そうと思って出したわけではないが手応えを感じた」と勝負を決めた右フックを振り返った。

 「能力、経験では自分の方が上。しかし、(小畑選手の)前評判が高かったので何かあるのかな、とここ最近の試合の中では一番緊張した。距離が遠くてジャブに左ストレートを合わせてくるなど、良い選手だったが僕に勝つには作戦が足りなかった」とハッキリと言った。
海外で世界ランカーとの対戦を希望
 会見に同席した三迫貴志会長は「正規王者と暫定王者の試合の場合、暫定王者の方が勢いがあるので、試合前は不気味だったが油断することなく緊張感を持って臨んでいた。これまでとは違った小原を見せた」と圧勝劇に納得の表情を見せた。

 今後について聞かれた三迫会長は「海外での試合を模索していきたい。実力を発揮できる舞台を用意していきたい」と語った。かねてから海外で、世界ランカーとの対戦を熱望している小原を全力サポートしていく。

矢尾板貞雄さんに勝利を報告

 会見を終えた後、「伝えたいことがあります」と記者の足を止めた小原は、先月9月13日(火)に左小脳出血のため86歳でこの世を去った元日本・東洋フライ級王者の矢尾板貞雄さんへの思いを語った。

 「(アマチュア時代の)東洋大学にいる時から気にかけていただいた。プロになってからも『お前は打たれ弱いんだからしっかりとガードを上げてジャブを突いていけ』とアドバイスを受けた。お亡くなり寂しいです」。天国で見守る矢尾板さんに良い報告ができた。
「何のパンチをもらったか覚えていない」
 一方、悔しい敗戦となった小畑だが試合後、電話取材に応じた。「初回はお互いに様子を見ていたと思うが…、なんのパンチをもらって倒れたのか…。気がついたら控室だった。敵ながらアッパレです」と試合の内容は覚えていないと話した。
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