川満俊輝が世界ランカーにアタック!

　川満俊輝(27=三迫)が7日、大阪枚方市総合体育館で開催された「CRASH BOXINGvol.26in矢田良太引退記念興行」ライトフライ級8回戦で、WBA(世界ボクシング協会)ミニマム級10位のシットサク・シムシー(20=タイ)と対戦した。

　昨年7月、当時のWBOアジアパシフィック・ミニマム級王者の重岡銀次朗(22=ワタナベ)に挑戦するも、涙を呑んだ川満。再起戦で、12戦全勝全KOのシットサク(※タノンサック・シムシーの弟)に挑んだ。

　川満が、パワフルな攻撃で世界ランカーを撃破した。初回から懐に飛び込んで打ち合いに持ち込み、ペースを掌握。サウスポー・シットサクの左ストレートを浴びて膝を揺らしたが、回転力を活かした攻撃で攻勢。右ボディアッパーを軸に体力を削っていくと、3回に右フックでダウンを演出。再開後、コーナーに詰めて、怒涛の連打で試合を終わらせた。

　見事なKO勝ちを飾った川満は「動きの固さを取るために最初から攻めた。相手の左をもらって『これは危ないな』と思った。ボディをコツコツ打っていけば、効いてくると思った。負けてからずっと気持ちが晴れなかったが、勝つことで自信を取り戻したかった」と頬を緩めた。

　この勝利で、世界ランキング入りを確実とした川満。「まだ実感がわかない」と笑顔を見せると、「横井さん(横井龍一トレーナー)を信じて基礎練習を磨いていきたい。チャンスがあればタイトルを狙いたい」と抱負を語った。沖縄県出身のど根性ファイターが大阪で価値のある勝利を手にした!