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都内の新宿FACEで4日、東日本新人王トーナメント予選が5試合行われた。注目したのは、フライ級の元同門対決。八王子中屋ジムで、1年ほど在籍期間が被っていたという梶谷有樹(23=八王子中屋)と椎名善聴(28=FLARE山上)。試合は、技術戦からのTKO決着となった。
試合後の”感想戦”に応じた両選手。初回の3分で、ダッキングをしないで、ガードが下がる椎名の癖を見抜いたという梶谷は「ポイントを犠牲にして、右フックを狙った。ワンチャンあると思った」と、右フックでダウンを奪った最初のシーンを振り返った。それでも、「初回は、パンチが強くてやばい、油断してたら倒される、そう思い、フィジカルも押されてたので、気を引き締めて足を使った。ジャブに合わせてきたので、対策してきてると思った。(スタミナを)削りに来てるのは分かったが、前の手が出てこなかったので、やり易かった」と警戒心を持ちながら、相手の隙を突くことを念頭に、2ラウンドを迎えたことを明かした。
一方、サウスポーは苦手と話した椎名は「1ラウンドが終わった時には、いけると思った。スタミナを削れば、3、4ラウンドは絶対に取れる自信があったが、その前に倒されてしまった」と悔しがった。その上で、自身の腫れた左目を差しながら、梶谷の左ストレートに対して、自身の左前に避けたことを反省し、「左を避けたら、右の返しをもらってしまった」と、最初のダウンの瞬間を回想した。
試合が決まったワンツーの左ストレートに関しては「全く覚えてない」と話した梶谷。自然の流れで反射的に体が動いたのだろう。
東日本新人王トーナメントに勝ち残った梶谷の次の相手は、身長172cmの高熊龍之介(23=松本ACE)。梶谷は「身長が高くて、優勝候補だと思っているので、しっかり対策を練っていきたい」と切り出すと「足を動かす、ガードあげる、頭を振る、をやれば大丈夫。長身対策は、ボディですね。あわよくば、スイッチしようと思う」と次戦に向けて、力が入った。