メイウェザー・オルティス会見

　9月17日(日本時間18日)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで拳を交えたビクター・オルティス(米)、フロイド・メイウェザー(米)が試合後、メディアセンターで記者会見を行った。

　試合終了1時間後に最初に壇上にあがったのは、敗者とは思えないにこやかな表情で現れたオルティスだった。記者からはオルティスのヘッドバットからメイウェザーの不意をついたパンチまでの流れについての質問が集中した。

「メイウェザーは偉大なボクサーだけど、最高だとは思っていない。パンチは当たっていたけど、特に効いてはいなかったから、あの時点まではいい勝負をしていたし、いけると思っていたよ。ヘッドバットについては悪いと思ったし、減点という形で罰を受けたわけだから再戦させてほしい。」と語った。「シャワーを浴びながら悔し涙はすべてながしたので、また1からやるよ。」と最後には前向きなコメントで締めくくった。

　オルティスが降壇して15分後に、サングラスとスリーピーススーツに身を包み登場した新チャンピオンのフロイド・メイウェザーにも同じ質問が飛んだ。「ヘッドバットについては下唇が切れてこの後に病院へ行く予定だが、それが原因であの行動にでたわけではない。ちゃんとグローブを合わせたし、何も問題ない。」と話したがつづけて「対戦相手が誰であろうと、相手に経験がなさすぎる、歳を取りすぎている、小さすぎるなどいつも自分の勝利に文句をつけてくる。」と納得がいかない様子だった。

　また、期待されるマニー・パッキャオとの対戦に話がおよぶと、「シュガー・レイ・レナード、マイケル・ジョーダン(バスケットボール)、それに自分もそうだが、みんな若くして将来すごい選手になることはみんなわかっていた。20代中旬にきて急に強くなるなんてありえないんだ。パッキャオに隠すものがないのなら、ちゃんとしたドーピングテストを受けさえすれば自分は逃げも隠れもしない。」と語った。

最後に次戦の予定を聞かれると、「自分がメイウェザー・プロモーションの社長だから、自分が戦いたくなったら戦う。」と引退はするつもりはないものの、自分のペースでやる意向のようだ。最後には家族、陣営などメイウェザーと関わる“チームMONEY”全員が壇上に上がり、記者会見は終了した。