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[ショートインタビュー]2022.7.14

期待のランカー! 保坂剛!

 期待のランカー、今回紹介するのは、日本スーパーフェザー級7位の保坂剛(26=三迫)。今年6月に初のランカー挑戦で、三瓶数馬(27=角海老宝石)を撃破し、スーパーフェザー級にランクされた。

 アマチュア63戦50勝13敗の成績を残すと、単身フィリピンに渡り、現地でプロデビュー。4戦全勝(3KO)で、活動拠点を日本に移した。昨年10月に中井龍(24=角海老宝石)に初黒星を喫したが、再起戦で見事に結果を残した。
再起戦で日本ランカーを撃破
 期待のホープとして売り出した保坂だが、中井戦では悔しい思いをした。復帰戦でいきなり格上との対戦に「試合前は本当に不安で、眠れない日々が続いた。負けたら辞めることも考えていた」と追い込まれた中での勝利に、「ホッとしたのが一番。ジムの期待に応えることができて良かった」と安堵した。
「楽しく試合ができた」
 「動きが硬くならず、視野を広げて楽しく試合ができた」。序盤から多彩なコンビネーションでペースを握ると、ジャブを軸に組み立ててレフェリーストップ勝ちした。この試合に向けて、ガードの位置やポジショニングの修正に努めた。
ジムの期待に応えた
 「(中井戦は)今から考えてみると、練習を追い込めていなかった。していないつもりでも、どこかで油断していた」。三迫貴志会長からも「ボクシングに誠意を感じない」と叱咤されたという。しかし、復帰戦でチャンスを作ってもらい期待に応えた。
スーパーフェザー級をかき回す!
 スーパーフェザー級の日本ランキングは入れ替わりがあり、混とんとしてきた。「上位も下も強い選手が揃っている」と話し、「波田のことは気になる」と、元日本ユース王者で現在ランキング4位の波田大和(25=帝拳)の名前を挙げた。波田とは、2014年インターハイ決勝戦で激突して、保坂が優勝している。さらに、OPBF東洋太平洋同級王者の力石政法(28=緑)の名前も挙げた。
「タイトルに絡んでいきたい」
 同門で日本フライ級16位の宝珠山晃(26)とは、同じ高校の同級生、さらに先月デビュー戦を勝利した山口仁也(22)は、高校の後輩で、保坂の父が主宰している空手道場に幼少期に通っていたこともあり、切磋琢磨している。「同じ九州出身で盛り上げていきたい」。

 「年内には、タイトルに挑戦できる位置まで行きたいし、アピールしていく」。一度、苦杯をなめた保坂が力強さを身に付けて這い上がってきた。次戦に期待したい。

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