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[試合後会見]2022.7.2

堀川謙一vs岩田翔吉! アジア3冠王者は?

 OPBF東洋太平洋・日本ライトフライ級王座統一&WBOアジアパシフィック同級王座決定戦が2日、「第614回ダイナミックグローブ」のメインイベントで行われ、OPBF王者の堀川謙一(42=三迫)と日本王者の岩田翔吉(26=帝拳)が拳を交えた。

 ライトフライ級アジア3冠王者に輝き、世界に近づいたのはーー。
岩田翔吉(帝拳)が3冠王者!
 熱戦を制した岩田が、3冠王者に輝いた。序盤から岩田が鋭い踏み込みから左ボディ、右アッパーを好打。これが2年ぶりのリングの堀川は、距離とタイミングを探ったが、ポイントは岩田へ。4回、ギアを上げた堀川は細かいパンチで反撃。4回終了時の公開採点は、39-37×2、40-36×1で岩田がリード。堀川は、プレスを強めて反撃に転じるが、岩田の左ボディの見栄えが良い。8回には、岩田が右ストレートでグラつかせてチャンスを作るが、堀川もベテランの意地を見せた。8回終了時は、78-74×1、79-73×2で岩田。終盤、逆転を狙う堀川はさらに前に出たが、岩田も押し負けることなく打ち合いに応じた。岩田が4〜8ポイント差をつけて勝利した。
「12ラウンド戦えたことが収穫」
 試合後、囲み取材に応じた岩田は「初回からパンチを警戒しているのはわかっていたので、細かいパンチで攻めてチャンスがあれば、強いパンチを当てていく作戦だった。中盤、詰められたが効いたパンチはもらっていないので、焦りはなかった」と試合を振り返ると、「堀川さんを超えたくて、リスペクトの気持ちを持って戦った。倒したかったので結果には満足はしていないが、百戦錬磨の堀川さんと12ラウンド戦えたことが収穫」と晴れやかな表情を見せた。
粟生隆寛トレーナ―と頂点を目指す
 コンビを組む粟生隆寛トレーナーは「ここという場面で相手を見てしまうところがあったので、パンチを打ち込んでほしかった。そうさせない堀川選手の上手さなのか、技術のなさなのかを、今後、突き詰めていきたい」と快勝にも注文をつけた。それでも「一発狙いだけでなく、サイドに散らしたりと少しずつ成長している」と手応えも感じているようだった。
岩田翔吉! 世界に向けて待ったなし!
 世界ランキングも上位につけて、アジア3冠王者となり、世界への準備は整った。岩田は「チャンスがあれば、次にでも世界戦をしたい。世界チャンピオンになるのは子供のころからの夢」と目を輝かせた。

 現在、WBA王者が京口紘人(28=ワタナベ)、WBC王者が寺地拳四朗(30=BMB)、IBF王座は空位、WBO王者がジョナタン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)だ。ライトフライ級がさらに面白くなってきた!
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