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[海外試合結果]2022.6.5

スーパーバンタム級2冠戦フルトンvsローマン

 WBC(世界ボクシング評議会)&WBO(世界ボクシング機構)スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(27=米)が4日(日本時間5日)、元同級2冠王者ダニエル・ローマン(32=米)と決戦。米・ミネソタ州ミネアポリスのザ・アーマリーで、現2冠王者と元2冠王者が拳を交えた。

 セミファイナルでは、WBA(世界ボクシング協会)スーパーミドル級正規王者デビッド・モレル(24=キューバ) が、WBAスーパーミドル級10位のカルバン・ヘンダーソン(31=米)を相手に、3度目の防衛戦に臨んだ。

フルトンが判定で2冠防衛成功

 序盤からフルトンがリード。ジャブ、カウンターのフックを当てて先制。ローマンも左のパンチをコネクトして対抗する序盤戦。足を使うフルトンを止めるべく、ローマンはボディにパンチを集めるも、フルトンがより鋭いパンチを打ち返し、優位に試合を進める。左右真直ぐのパンチを打ち抜くフルトンは、距離とペースを掌握し、最後まで自分の流れで試合を終えた。判定は3-0(120-108,120-108,119-109)の完勝で、フルトンがWBOを2度目、WBCでは初の防衛に成功した。

 完璧な内容を見せたフルトンは、次の対戦相手としてWBAスーパー&IBF同級王者のムロジュン・アマダリエフ(27=ウズベキスタン)との4冠統一戦を希望した。フルトンの戦績は、21戦全勝(8KO)。最後まで攻撃的に出るも敗れたローマンは、34戦29勝(10KO)4敗1分とした。

モレルが圧倒しストップでV3達成
 初回からリングを支配したのはモレル。サウスポースタイルからの右アッパーで、ヘンダーソンの左目上を切り裂いた。その後も重厚な連打でモレルが圧倒し、ヘンダーソンは序盤から防戦一方となる。3回にもモレルが強烈な右ボディを決めて効かせると、迎えた4回、ヘンダーソンをロープ側で釘付けにし、ここでレフェリーストップ。モレルが4回2分35秒TKO勝利で、3度目の防衛に成功した。

 試合後は、WBC世界同級暫定王者のデビッド・ベナビデス(25=米)の名前を呼ぶなど、今後トップ戦線に絡む可能性を示したモレルの戦績は、7戦全勝(6KO)。良いところなく敗れたヘンダーソンは、18戦15勝(11KO)2敗(1KO)1分とした。

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