尾川堅一がウェールズで初防衛戦。

　IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級王者の尾川堅一(34=帝拳)が4日(日本時間5日)、英国・カーディフに登場。地元のスターで同級3位のジョー・コルディーナ(30=英国)を相手に、初防衛戦を迎えた。

　ジャブの差し合いで始まった試合。距離を測る両者は中間距離から、お互いに踏み込むタイミングを探る。プレスを強めた尾川がコンパクトにワンツーを2度続けるが、コルディーナはガード。尾川が左フックでぐらつかす場面もあったが、様子を見た両者は危なげなく初回を終えた。試合が決まったのは2回。ジャブから仕掛けていたコルディーナが、下へのフェイントを見せ、顔面に放った右ストレートで尾川をダウン。1度は立ち上がるもバランスを崩し、10カウントが響いた。コルディーナが2回1分15秒KO勝利で、新王者となった。

　地元の大きな祝福を受け、新王者となったコルディーナの戦績は、15戦全勝(9KO)。初の英国リングで素晴らしい立ち上がりを見せるも敗れた尾川は、30戦26勝(18KO)2敗(2KO)1分1無効試合とした。