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[試合後会見]2022.4.29

賞金100万円を獲得したのは!?

 元WBA(世界ボクシング協会)ミニマム級王者の宮崎亮(33=3150FC)が29日、メルパルクホール大阪で開催された「3150FIGHTvol.2」のセミファイナルに出場。日本ミニマム級3位の栄拓海(28=折尾)とフライ級8回戦で対戦した。

 宮崎がKOで勝てば100万円のボーナス、栄は勝利すればファイトマネー60万円に加えて100万円をゲットできる賞金マッチ。大金を手にすることができたのかーー。

 宮崎とアンダーカードに出場した高田祈斉(25=3150FC)のコメントを届ける。
宮崎亮(3150FC)が判定勝ち
 宮崎が判定勝ちしたが、KOを逃したため100万円はゲットできなかった。ジャブを飛ばす栄に対し、宮崎はプレスをかけて左のダブルのコンビネーションで応戦。5回、宮崎は右クロスで腰を沈めさせてチャンスを作るが、栄も粘りを見せた。終盤は、左ボディを突き刺す栄に対し、宮崎は距離を詰めて左ボディを返した。パワーで上回った宮崎が勝利した。
「次はしっかりと仕上げる」
 100万円のボーナスは獲得できなかった宮崎だが「協賛してくれた社長に『勝ったからもらえないか』頼んでみます」と話し報道陣の笑いを誘った。
タイトル戦を熱望した
 計量3日前で「水分をカットして5〜6s落とす減量をしてみたが、自分には合わなかった。今日は動きは悪くごまかしながら戦った」と本調子ではなかったことを明かした。それでも「毎回、調整しながら試合をしていきたい。今回は勉強になった。8ラウンド戦えたことが収穫」と前向きな言葉を発した。

 次戦は8月14日(日)に予定されている。「次はしっかりと仕上げる。早くベルトに絡んでいきたい」とタイトルマッチを熱望した。
左:高田祈斉(3150FC)が初勝利
 第5試合フェザー級4回戦では、「靴みがきボクサー」としてジムが売り出している高田祈斉(25=3150FC)とベジータ石川(35=折尾)が拳を交えた。高田が右ストレートでダウンを奪うと、右ボディストレート、ワンツーでコーナーに押し込み連打でフィニッシュした。
「今年はあと2勝したい」
 約5年9ヶ月ぶりのリングで初勝利した高田は「今朝、起きた時に体の調子が良くて倒せると確信した。右ストレートが良かった」と会心の勝利に声を弾ませた。

 ボクシングに集中するため仕事を辞めて、梅田で1日3時間靴磨きで生計を立てながら復帰戦を目指した。生まれた時から「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)」で乳児の頃から手術を繰り返してきた。19歳で大阪帝拳ジムでデビューした高田だが、5年かけて治療に専念した。

 「もう一度ボクシングをやりたい」と1年前に3150ファイトクラブの門を叩いた。「同じ境遇の人に少しでも元気を与えることができれば」。再スタートを切った高田の挑戦は始まったばかりだ。

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