パッキャオvsマルケス�V NY会見

　11月12日(日本時間13日)米国ネバダ州ラスベガスにあるMGMグランドガーデン・アリーナで三度目の対戦となるマニー・パッキャオ(比)対ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)が行われる。現在、この戦いのプロモーションのためワールドツアー中の両者は、フィリピンにつづき6日(現地時間)米国ニューヨークで会見を行った。

　会見は4月に全米で発売されたパッキャオ自らが歌う曲で始まり和やかな空気に包まれた。

　歌い終わると、トップランク社代表のボブ・アラム氏が壇上に上がり「両者のネームバリューは過去の2戦の時をはるかに上回っているのは周知の事実。そして過去以上の熱戦、接線は必至。空前絶後のメガファイトを期待したい。」とあいさつ。

　続いて、「もっともタフな相手の一人との対戦に最善の準備をして試合に臨みたい。」といつもながらの控え目なコメントをするパッキャオとは対照的に、マルケスは「第2戦は自分が勝ったと思う。もう微妙な判定はごめんだ。KO決着を望む。」と強気な発言。

　また、この戦いは数多くの名選手を育て上げた名トレーナー同士の戦いでもある。世界ボクシング殿堂入りを果たし、ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)のトレーナーとして4月に来日したナチョ・ベリスタイン氏は「過去2戦以降、パワー、技術ともにパッキャオの進歩は著しい。もちろんこちらとしてはそれ相当の準備をして試合に臨む。」とコメント。また “トレーナー・オブ・ザ・イヤー”(年間最高指導者賞)に4度輝き、30人近くもの世界王者と関わってきたパッキャオのトレーナー、フレディ・ローチ氏は「マルケスは初戦での3度のダウン、第二戦でのダウン(一度)を跳ね返し、接線にもつれこませたタフな相手だが、今回は明らかな実力差で決着をつけたい。」と語った。

プロモーションツアーはこの後ロサンゼルスをまわり、9月8日にマルケスの母国メキシコで終了する。