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[試合速報]2022.4.1

26歳サウスポー対決はKO決着!

 日本バンタム級4位の南出仁(26=セレス)と日本スーパーバンタム級24位の竹原毅(26=新宿協栄)が1日、後楽園ホールで開催された「ザ・グレイテスト・ボクシング」のメインイベント、スーパーバンタム級8回戦で激突した。

 ともに1995年4月生まれの26歳で、サウスポー同士による対決となる。南出が上位ランカーの力を示したのか? それとも竹原は下克上を果たしたのかーー。勝者のコメントを届ける。
南出仁(セレス)が圧勝!
 序盤は静かな立ち上がりとなったが2回になると、南出がジャブから右ボディを好打。3回に力強い右フック、ワンツーでダメージを与えると、4回に怒涛の連打でフィニッシュした。
「序盤は慎重に進めた」
 試合後に取材に応じた南出は「試合前に岩佐さん(岩佐亮佑)から『慎重さが足りないので1〜2ラウンドはマスボクシングをするつもりで様子を見ていこう』とアドバイスを受けた。3ラウンドから手応えを感じたので、次の回に仕留めにいった」と会心の勝利に胸を張った。

セレス小林会長「これからもっと強くなる」

 セレス小林会長は「相手が効いていたので倒しに行ったのは良いが、もっとコンパクトに打たないと、上のレベルでは通用しない。彼の長所は、スピードを活かしたボクシング。パンチはあるので当たれば倒せるが、力んでいるのでもっと力を抜いて打ってほしい」と勝利にも手厳しかった。それも南出に期待を寄せているからだ。「今は良くなっている途中。これからが本当の南出仁の強さ見せることができる」と語った。
最高の日になった!
 この日から日本プロボクシング協会の新会長に就任したセレス小林会長にとって最高のスタートとなった。南出も「華を添えることができた」と笑顔を見せた。

 来年は、セレスジム創設20周年を迎える。南出は「自分がタイトルを獲って、盛りあげる」と、バンタム級での王座獲得を目指す。小林会長は「来年はジムがある柏(千葉県柏市)で自主興行をやりたいね」と青写真を描いた。
左:奈良井翼(RK蒲田)がKO勝ち!
 セミファイナル、スーパーフェザー級8回戦では、日本同級7位の長谷川慎之介(29=ワールドスポーツ)と2020年度全日本同級新人王の奈良井翼(22=RK蒲田)が拳を交えた。奈良井が左フックでガクッと長谷川の腰を沈めさせてペースを掌握。攻め急がず上下に打ち分けると、2回に連打でレフェリーストップに持ち込んだ。
奈良井翼(22)が復活!
 再起戦で日本ランカーを撃破した奈良井は「試合前はずっと怖かったので、めちゃくちゃうれしい」と声を弾ませた。昨年7月に地元大阪で日本ユース・フェザー級王座決定戦に臨んだが、亀田京之介(ハラダ)に2回KO負けを喫した。「負けてからずっと恥ずかしかった。もうあんな思いはしたくない。勝って払しょくすることができて良かった」と満面の笑みを浮かべた。

フェザー級で頂点を目指す

 明日は、同門で日本スーパーウェルター級2位の川崎真琴(37)が日本王座決定戦に出場する。奈良井は「真琴さんには『絶対に勝って繋ぎます』と言ったので、約束を守ることができて良かった」と言葉に力を込めた。

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