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[立ち話]2021.11.23

鈴木なな子「華やかなボクシングを見せる」

 日本女子ミニマム級2位の鈴木なな子(22=三迫)は、12月9日(木)に後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」で同級1位の瀬川紗代(24=ワタナベ)と空位の日本女子同級王座を争う。

 2017年5月にデビューした鈴木は、着実にキャリアを重ねて8戦目でタイトル初挑戦に臨む。相手の瀬川はアマチュア42戦31勝(14RSC)9敗の成績を残し3戦目でベルトを狙う。

 現在、都内の大学に通う鈴木は「大学在学中にタイトル戦をすることを目標としていたので、しっかりと勝ちたい」と意気込んだ。
「意識が変わった」
 チャンピオンやランカーを多く抱えている三迫ジムだが、女子ボクサーは鈴木とWBO(世界ボクシング機構)女子スーパーフライ級王者の吉田実代(33)、日本女子フライ級2位の晝田瑞希(25)の3人だけだ。それでも「昨年、(ワタナベジムから)移籍してきた時は(女子ボクサーは)一人だけだったのでかなり変わった」。「ボクシングは個人競技だが、三迫ジムに来てから自分ひとりが勝てばいいのではなく、チームで勝ちたいと思うようになった」と意識の変化を語った。

 男子選手に交じりながらサンドバッグ打ちをするなど、切磋琢磨している。
「積極的に攻めていく」
 「手数が多くて、テクニックがある」と拳を交える瀬川の印象を語ると「身長が私の方が高いしフレーム的にフィジカルの強さは、こっちが上回っている」と序盤からアグレッシブに攻めて主導権を握るつもりだ。

 常に冷静さを保ち続けることができるメンタルの強さも鈴木の武器だ。「『キツい場面でも表情に出さないね』と言われる。そこは良いところかなと思う」。
極真空手から転向
 4歳から16歳まで極真空手をしていた鈴木は、パンチを習得するため高校2年に入門。「元々、ボクシングが好きだったのと、空手は素手で練習をするので拳を痛めるから」とすぐにボクシングに転向した。
「ベルトを奪う」
 「女子ならではの華やかさを見せて男子選手とは違った試合を見せたい」とベルト奪取を誓った。

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