谷口将隆がベルト奪取を宣言!

　WBO(世界ボクシング機構)ミニマム級1位の谷口将隆(27=ワタナベ)は1日、都内の所属ジムでオンライン会見に出席し、2度目の世界戦に向けての意気込みを語った。

　谷口は、12月14日(火)に両国国技館で王者のウィルフレド・メンデス(24=プエルトリコ)に挑戦する。この日のメインイベントでは、WBA(世界ボクシング協会)スーパー・IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級統一王者の井上尚弥(28=大橋)がIBF同級6位のアラン・ディパエン(30=タイ)を迎えて約2年1ヶ月ぶりに日本のリングに上がる。

　会見に同席した渡辺均会長によると日本での開催を目指している中で、大橋秀行会長の尽力もあり井上の世界戦のセミファイナルで行われることになったという。

　2019年2月にビック・サルダール(比)に挑戦して以来、約2年10ヶ月ぶりの世界戦に臨む谷口は「試合に向けて動いてくれたすべての人に感謝したい。前回と違うところを見せて必ず勝つ」とベルト奪取を宣言した。

　井上と同じ興行に出るのは初めてだ。谷口は「(井上選手の)セミファイナルでできるということでさらにモチベーションが上がった。ほとんどのお客さんは井上選手の試合を見に来ると思うが、世界チャンピオンになって『こういう選手もいるんだ』とアピールしたい」と存在感を示す。

　メンデスの印象を聞かれた谷口は「ミニマム級では長身でカウンターを合わせてポイントをピックアップするのが上手い」と話すと、「アウトボクサーが嫌がることをしていきたい。チャレンジャーらしく積極的に攻めて明確にポイントを取っていきたい」と意気込んだ。

　「スイッチヒッターはいたが、プロではサウスポーとの対戦は初めて」とキャリア初のサウスポー同士での対戦になるが「アマチュア時代はサウスポーとも戦っているし、特にやりにくさはない」と問題なしを強調した。

　谷口とコンビを組む伯耆淳トレーナーは「(実戦練習は)量よりも質を重視していきたい」と調整プランを話した。

　同門でアマチュア時代ライバルだったWBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(27)とは、2016年2月にともにプロテストに合格し、切磋琢磨してきた。京口は先に世界王者になり2階級制覇を達成。今も世界のトップに君臨し続けている。「近くにいるからこそ、京口のすごさがわかる。京口からは『今もライバルだ』と言ってもらえている。まずは自分が世界王者になり同じ位置に行きたい」と言葉に力を込めた。

　「ここ2戦、京口にサブセコンドに就いてもらっているが、声が通るしアドバイスが的確で本当に助かっている」と、次戦もセコンドをお願いする予定だという。

　世界戦後に日本王座を獲得し力をつけた谷口に絶好のチャンスが巡ってきた。師走の両国国技館で世界のベルトを奪いにいく!