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[海外試合情報]2021.10.31

WBAウェルター級正規戦ジェームスvsブタエフ

 米国・ネバダ州ラスベガスのマンダレイベイ・リゾート&カジノで30日(日本時間31日)、ウェルター級トップファイター達が登場。メインイベントにWBA(世界ボクシング協会)ウェルター級正規タイトルマッチ、同級正規王者ジャマル・ジェームス(33=米)vs同級4位ラジャブ・ブタエフ(27=ロシア)。セミファイナルではウェルター級10回戦、次世代ホープのIBF3位ジャロン・エニス(24=米)vs元世界挑戦者のトーマス・デュロルメ(31=プエルトリコ)が開催された。
ブタエフがストップ勝ちで世界初載冠
 序盤戦はジャブを主体に距離を作る王者ジェームス、ガードを固めて左右のフックを振るうブタエフの構図でスタート。4回以降、ブタエフはスイッチを多用して、ジャブをかいくぐってフックを打ち込んだ。すると5回にクリンチ側から背後に回ったブタエフがパンチを出してレフェリーから減点1を課されてしまった。鼻血が出て疲れを見せるもジャブを打ち続けたジェームスだったが、9回にブタエフの攻勢にガード一辺倒になったところでレフェリーが間に入るといきなりのストップ。ブタエフが9回2分20秒TKO勝利でWBA世界ウェルター級の正規王座を獲得した。

 積極的に攻めて世界初載冠を果たしたブタエフは14戦14勝(10KO)。いきなりの幕切れとなってしまったジェームスは29戦27勝(12KO)2敗となった。
エニスが初回に2度倒し衝撃のKO勝利
 初回の1分が経過したところ、身体を揺らす右構えのデュロルメに対し、スイッチヒッターのエニスは、スタンスを広く取りオーソドックススタイルから左フックを飛び込みざまに打ち込んだ。そして追撃の打ち下ろしの右オーバーハンドを決め早くも先制のダウンを奪う。カウント8で立ち上がったデュロルメに、今度はサウスポースタイルで襲いかかると、左ストレートを打ち抜き再び倒す。デュロルメはなんとか立ちあがろうとするもレフェリーがカウントアウト。エニスがキャリア11度目となる衝撃の初回KOで勝利を収めた。

 世界王座挑戦目前となり将来のパウンド・フォー・パウンドとも言われるエニスの戦績は29戦28勝(25KO)1無効試合。敗れたデュロルメは32戦25勝(16KO)6敗1分となった。

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