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[ニュース]2011.8.11

井岡、王座初防衛戦は!?

 10日、WBC世界ミニマム級王者・井岡一翔(井岡)の王座初防衛戦が、指名挑戦者ファン・エルナンデス(メキシコ)を迎え、後楽園ホールで開催された。
 "ボクシングの聖地"初登場の王者・井岡であったが、V1戦の硬さも感じられず、序盤から積極的に圧力を掛けては右ストレート・左ボディでポイントを奪う展開となった。挑戦者エルナンデスもメキシカン特有のリズムから、多彩な左を打ち分け応戦。しかし、井岡はラウンドを重ねるごとに圧力を増し、右ストレートでエルナンデスの顔面を打ち抜きペースを握り続けた。
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 終盤、エルナンデスの右クロスに井岡は右目上をカットするアクシデントに見舞われるも、強烈な圧力から右ストレート・左右ボディで反撃を封じ込め、判定3-0(116-112,117-111,118-111)でWBC世界ミニマム級王座初防衛を成した。
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 王座奪取に失敗したエルナンデスは、会見で「今日は非常に悲しい夜」と第一声。井岡の印象については「井岡の右のパンチが良かった。私のパンチにもよく耐えていた」と王者を評価し、「井岡の集中を欠くようにもっと前に出て、打ち合いに持ち込みたかった」と、悔しさを口にした。
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 一方、王者・井岡は傷の治療後、会見を行った。まず、大差判定勝利の感想を求められ「とりあえずホッとしている。相手もしぶとく、攻撃がワンパターンになってしまった。余裕がなかったが、"勝つんだ"っていう執念と、会場の歓声が力になった」と振り返った。初防衛戦のプレッシャーに関しては「ありました。だけどジムスタッフの気持ちや、多くの期待があり、負けられなかった」と安堵の表情。
駆けつけた琴欧州関と
 エルナンデスの印象に井岡は「パンチを外したりやり難いところはあった。パンチも思ったよりあったが、予想以上ではなかった。僕もワンツー、コンビネーションを打てたし、ボディも効かせられたと思う」と、想定内であったと明かす。スタミナの問題に関しては「それは大丈夫だったが途中、相手に合わせてしまった。向こうも必死だったので、僕が外したつもりでも押されてしまった」とし、カットについては「アマ時代もなく、初めて切った。でも焦りはなかった。対応も出来ました」とスタミナ、カットともに問題なし。
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 今後の展開に質問が及ぶと「ミニマムに留まるかは、これから考える。向上心を持ち、レベルアップして行きたい。複数階級制覇は狙っています!」と希望を語った。最後に初防衛戦の点数を井岡が自己採点し「100点満点中、70点。今日はファンの声援のお陰で防衛できました。これからも応援お願いします」と笑顔を見せ、会見を終えた。
 東都初参戦、王座初防衛と幾重もの関門を突破した井岡一翔は、噂に違わぬ実力を発揮しWBC世界ミニマム級王座を守り抜いた。これから「Golden Boy」井岡が、日本ボクシング界の歴史を塗り替える!

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