井岡気迫十分

　10日に初防衛戦を行うWBC世界ミニマム級王者「Golden Boy」井岡一翔(井岡)が、都内にある宮田ジムで、公開練習と記者会見を開いた。

　気迫あふれる公開練習では、名トレーナのイスマエル・サラス氏を相手に、素手でコンビネーションを確認し、状態の良さと集中力の高さをアピールした。その後は、縄跳びとウォーキングで、最終調整をし明日9日に行われる試合前日計量に備えた。

　練習前に開かれた記者会見には、チャンピオン井岡一翔の父でトレーナーの井岡一法氏も同席した。
　初防衛戦の相手で指名挑戦者のWBC世界ミニマム級1位のファン・エルナンデス(メキシコ)の身長が158cmと予想より低かったことに関して王者は、「背丈の高い低いはあまり気にならない」と落ち着いた様子で、「(自身の)コンディションも良く、計量を無事済ませるよう調整するだけ」と話した。

　地元を離れ、初めて後楽園ホールのリングに立つことへの気負いはない様子で「試合では自分のボクシングをするだけ」と自信を見せた。試合の展望について「左ジャブから試合を組み立てるスピードボクシングをしたい」と話した。

　記者会見に同席した父でトレーナーの井岡一法氏も「体調もいいピークにもって来ているので、体重調整をしてやるだけ」と話し自信を覗かせた。

　王者井岡のトレーナー、イスマエル・サラス氏も「試合に向けて7週間、いい準備が出来た」と話し「ランキング1位の挑戦者は、時として試合では、王者以上の力を発揮するので気を引き締めて挑む」と初防衛戦の難しさを語った。
　宮田ジムに所属する元世界チャンピオンの内藤大助選手も姿を現し、初防衛戦を2日後に控えた王者井岡に対し「準備もきちんと出来ている様子だし、後は頑張って。」とエールを贈った。