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[試合後会見]2021.7.14

注目の一戦は衝撃KO決着!

 WBOアジアパシフィック・ミニマム級王者の重岡銀次朗(21=ワタナベ)対同級3位の川満俊輝(25=三迫)が14日、後楽園ホールで開催された「WATANABE PROMOTION&DANGAN241」のメインイベントで激突した。

 無敗同士の注目の一戦、世界ランキングに名を連ねる重岡が存在感を示したのか。それともA級2戦目でビッグチャンスを掴んだ川満がタイトルを奪ったのか――。
重岡銀次朗(ワタナベ)がV2を達成!
 2ラウンドの濃密な打撃戦を制したのは重岡の右フックだった。初回から重岡が左ボディストレート、右フックで仕掛けると川満も左ボディを返し応戦。激しい打撃戦に会場は盛り上がりを見せた。2回、重岡のコンパクトな右フックが火を噴きダウンを先取。再開後、右フックでグラつかせたところでレフェリーが割って入った。
「今日はすべてが良かった」
 豪快なKO勝ちを飾った重岡は「流れに身を任せて試合に臨んだが、最初からあんなに激しい打ち合いになるとは思わなかった。右フックで倒したのは想定外。セコンドにいた兄(重岡優大)から『右フックが当たるぞ』と声が聞こえたので自然と出た。久しぶりの試合だったが、進化した姿を見せることができたと思う。強い日本人選手に勝てて自信がついたし、実力を証明できた」と冷静に試合を振り返った。
「完璧な試合だった」
 コンビを組む町田主計トレーナー(写真:左)は「相手は手数とスタミナがあるので、序盤はどうなるかと思ったが、開始1分で動きが良かったのでイケると思った。完璧な試合だった」と絶賛した。
世界へ待ったなし!
 現在、世界主要4団体でランキング入りしている重岡だが、ミニマム級には同門の日本王者でWBO世界1位の谷口将隆(27)も世界戦を待っている状態だ。ワタナベジムによると2人とも世界へのGOサインは出ているが、今後はコロナの状況次第だという。
 現在、2団体の世界王者と交渉し、重岡の世界初挑戦を進めていることを明かした。
 重岡は「(世界への)チャンスを待ちます!」と言葉に力を込めた。
小浦翼(E&Jカシアス)
 この試合を観戦したIBF(国際ボクシング連盟)同級7位の小浦翼(26=E&Jカシアス)は試合後に「良い試合でした! 初回は、両選手とも良い立ち上がりでしたが、2回に川満選手がラフに攻めてきたところに、重岡選手のカウンターが決まりました」とコメントを寄せた。

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