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[試合後談話]2021.7.9

警察官ボクサー二葉恒輝が新人王戦で魅せた!

 東日本新人王予選が9日、新宿FACEで開催され全6試合で熱戦が繰り広げられた。 第4試合バンタム級4回戦ではオ・ロスティスラブ(30=UNITED)と二葉恒輝(29=松本ACE)が激突した。

 長野県警松本警察署で勤務している二葉は、2度目の新人王トーナメント参戦となる。激しい打撃戦を制した二葉に話を聞いた。
初戦突破!
 右のロングフックを繰り出し先手を奪いにいくロスティスラブに対し、二葉はガードを固めながらボディにパンチを集めると2回にプレスをかけて左フックでダウンを演出。その後も上下に打ち分け最後までペースを渡さなかった。
警察官との二刀流ボクサー
 新人王初戦を突破した二葉は「序盤は緊張で浮ついていたが次第にリラックスして戦うことができた。ダウンを奪ったパンチは相手の打ち終わりを狙っていたもので手応えがあった。連敗していたのでとにかく勝ちたかった。ホッとしている」と安堵の表情を浮かべた。

 福岡県出身の二葉は、関西学院大学ボクシング部で競技を始めると、大学リーグ戦に出場し20戦10勝10敗の成績を残した。大学卒業後は、一度ボクシングから離れて「 子どもの頃から憧れていた」と警察官を目指し25歳で長野県警の警察官となった。今年で5年目を迎え、現在は自動車警ら班としてパトカーで松本市をパトロールしている。
 警察官として勤務する傍ら「もう一度リングに立ちたい」とプロボクサーの道に進んだ。
右:高山祐喜会長と頂点を目指す
 公務員のためファイトマネーは全額寄付している。「強い相手と戦いたかった」と新人王参戦を決めた二葉は「今日の試合は守りに入ってしまったので、次戦はもっとコンパクトにパンチをまとめたい」と抱負を口にした。

 毎試合、高速バスで3時間かけて東京に来ているという二葉は、今日は都内のホテルに泊まり明日の朝、バスで長野へ帰る。

 高山祐喜会長は「ヒヤッとする場面もあったが、セコンドのアドバイスにも耳を傾けて良い出来だった。毎試合成長を感じる」と勝利を喜ぶと、「7月17日に出場する長田(長田圭吾=36)につなげることができた。幸先が良いですね」と手応えを感じていた。
   ジム創設2年目の松本ACEジムが、2021年新人王トーナメント戦を最高の形でスタートを切った。

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