寺地拳四朗のV9戦! 京都で矢吹正道と激突!

　WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の寺地拳四朗(29=BMB)の次戦が決定!試合をプロモートする真正ジムは5日、新大阪ワシントンホテルプラザで会見を開き、拳四朗と挑戦者で同級1位の矢吹正道(28=緑)が意気込みを口にした。日本人対決による注目の世界戦は、9月10日(金)に京都市体育館で開催される「THE REAL FIGHT」で行われる。

　地元で初の世界戦に臨む拳四朗は「地元で世界戦ができることがうれしい。必ずKOで勝つ」と言えば世界初挑戦の矢吹は「拳四朗が前回の試合の出来なら余裕で勝つ」とやり返した。

　拳四朗は、今年4月24日(土)に久田哲也(ハラダ→引退)に大差の判定勝ちで8度目の防衛に成功した。「このスパンで試合ができることがうれしい。次が9度目の防衛戦だが、(日本人世界王座連続防衛記録の)13回の防衛までまだまだ先が長いのでどんどん試合がしたい。記録を超える自信があるし、ここは通過点」と言うと、「(矢吹選手は)すごく強いと思うが、自分の距離で戦えば中盤で試合が終わる」と、絶対王者としての余裕を見せた。

　矢吹の試合映像はまだ見ていないという拳四朗は「まだ、イメージはできていないが相手どうこうではなく自分のコンディションを仕上げるだけ。スパーリングの調子も良いし、スタミナ、パワーが上がっているので自信がある」とKO防衛に力を込めた。

　世界初挑戦の矢吹は、昨年7月に日本王座を獲得すると12月に初防衛を果たし、世界1位として最強王者の拳四朗に挑む。久田戦をリングサイドで観戦した矢吹は「思ったよりパンチ力はあると思ったが、言われているほど大した選手ではない。(拳四朗選手が)前回のような出来ならKOで勝てる」と王座奪取に自信を示した。

　さらに「彼がパンチが当たる距離は自分が当たる距離でもある。ジャブの差し合いがキーとなる。今は6-4で分が悪いが、当日までにしっかりと仕上げる。相手がKOを狙ってくるなら絶対に倒せる」と、こちらもノックアウト宣言した。

　矢吹が勝てば元世界2階級制覇王者の戸高秀樹氏以来、緑ジム3人目の世界王者誕生となる。

　試合は、5000人収容の京都市体育館をコロナ感染の対策として50%の2500人を入れて行われる予定だ。