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[海外試合結果]2021.2.28

カネロが圧巻の2冠王座防衛戦

 米国・フロリダ州マイアミのハードロック・スタジアムで27日(日本時間26日)、サウル”カネロ”アルバレス(30=メキシコ)が、WBC(世界ボクシング評議会)・WBA(世界ボクシング協会)スーパー・スーパーミドル級の2冠初防衛戦を行った。アルバレスは、WBC2位・WBA9位のアヴニ・イルディリム(29=トルコ)を相手に最高のパフォーマンスを披露した。

 また、アンダーカードではWBC1位のマック・ウィリアムス・アローヨ(35=プエルトリコ)が、代役出場のアブラハム・ロドリゲス(26=メキシコ)を相手にWBC世界フライ級暫定王座決定戦を行った。

カネロの強打が炸裂
 体格では一回り大きなインディリムだったが、アルバレスが貫禄の試合運びを見せた。アルバレスは初回から右ストレート、左右のフックとボディにパンチを集めていく。2回もじっくりと相手を見て右アッパーをガードの間から打ち抜き、早くもインディリムを後退させた。そして3回、1分が過ぎたところでジャブでガードを崩して右ストレートを貫きダウンを演出。ダメージの深さを見せたインディリムだったが、勝負を急がないアルバレスに助けられてこのラウンドを終了。しかし、コーナーに戻ったインディリムは勝負の意思を見せず、陣営が棄権を申し出てレフェリーストップ。アルバレスが圧巻の初防衛に成功した。

 今年はさらにリングに上がることを約束したアルバレスは、5月8日にWBO同級王者のビリー・ジョー・サンダース(31=英)との3冠統一戦が正式に決まりそうだ。アルバレスの戦績は58戦55勝(37KO)1敗2分。良いところなく敗れたインディリムは24戦21勝(12KO)3敗とした。

アローヨがダウンを奪いTKOで暫定王座獲得

 王者フリオ・セサール・マルチネス・アギュラー(26=メキシコ)の右拳の負傷により、前日計量で暫定戦となったアローヨの3度目の世界挑戦。アローヨは序盤から前に出ていくと、代役出場のロドリゲスはプレッシャーを受けてリングをサークリングした。攻めに出るアローヨは4回、ボディを効かせて連打でダウンを奪う。なんとかこの回は凌いだロドリゲスだったが、その後の5回もロープに詰まり苦しい展開。そうして迎えた6回、右ストレートを痛打させたアローヨはさらに詰めていくと、ロドリゲス陣営が棄権の意思をレフェリーに伝えて試合はストップ。アローヨが6回1分41秒TKO勝利で、暫定王座ながら3度目の世界挑戦を実らせた。

 アルチネスとのWBC王座統一戦に臨むアローヨの戦績は25戦21勝(16KO)4敗。ロドリゲスは30戦27勝(13KO)3敗とした。


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