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[前日計量]2021.2.20

初の新人王になるのはどっちだ!?

 第67回全日本新人王決定戦の前日計量が20日、東京大田区の牧田総合病院で行われ出場選手が会場に姿を現した。スーパーバンタム級決勝5回戦では矢斬佑季(29=花形)と福永宇宙(23=黒潮)が計量に臨んだ。
 試合は明日の21日に後楽園ホールで無観客で行われ、日テレG+で午後2時から生中継される。
 計量後にリモート取材に応じた両者は、決戦に向けて静かに闘志を燃やした。
花形ジム初の全日本新人王へ!
 今回が3度目の新人王挑戦の矢斬は、100gアンダーの55.2kgでパスした。勝てば35年の歴史を持つ花形ジム初の全日本新人王誕生となる。矢斬は「相手はパンチが強くてまとまったボクシングをしている印象。福永選手のボクシングに付き合わず、サウスポーの利点を活かして自分のペースに引きずり込みたい」と意気込んだ。

 今回の試合に向けて同門で元WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の木村翔(32)との実戦練習で腕を磨いてきた。木村からは「(矢斬も)パンチが強いので、一発で終わらず続けて打った方が良い」とアドバイスを受けたことを明かした。

 矢斬は「相手も四国初の全日本新人王を目指しているが、自分も花形ジム初の新人王がかかっている。お互いに背負っているものが大きい。最後は気持ちの戦いになる」と頂点を目指す。
四国初の新人王へ待ったなし!
 四国初の全日本新人王を目指す福永はリミットちょうどの55.3kgを測定した。福永は、ここまで8戦全勝(4KO)で西軍代表MVPを獲得。「(後楽園ホールは)聖地なので一度は上がってみたかった」とついに念願の舞台に立つ。

 「前後の出入りが良くて独特のタイミングでパンチを繰り出してくる。相手のことを冷静に見ている」と拳を交える矢斬の印象を語ると「初めてのサウスポーとの対戦で、スパーリングをしていても最初は距離感に苦労したが、自分はアマチュアの経験がないので、開き直ることができた」と語った。

 今回の試合に向けて愛媛県松山市と大阪で出稽古を重ねてサウスポー対策に努めてきた。
地元の高知県ではテレビや新聞に取り上げられ盛り上がりを見せている。福永は「全日本新人王決定戦なので、相手も気持ちが乗っていると思う。お互いに譲れない中での試合になるが、最後は自分が勝つ」と応援を力に変える。

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