加藤が王者に挑戦状!

　20日、後楽園ホールで開催された角海老ボクシング興行。メインイベントには、日本ライト級5位・加藤善孝(角海老宝石)VS日本同級7位・丸山伸雄(八王子中屋)のライト級ランカー対決がラインナップされた。
　両者は序盤から、ストレート・フックを打ち合う激しい打撃戦を展開。手数を繰り出すサウスポー丸山に対し、持ち前のタフネスと強打の右ストレートで加藤が中盤から攻勢を掛け、判定3-0でランカー決戦を制した。

　昨年10月の試合から震災の影響もあり、約9ヶ月振りのリングを勝利で飾った加藤が、控え室で試合を振り返った。「久々の試合で力が入ってしまった。丸山選手がサウスポーで、完璧には攻め込めなかった。まだまだです」と勝利にも反省の弁。タイトル挑戦に質問が及ぶと加藤は「東洋王者の三垣にはリベンジですし、日本王者の荒川とは決着戦になりますね。今年から来年にかけて狙いたい」と日本・東洋両王者への挑戦に意欲を窺わせた。

　ボクシングモバイルでは、試合翌日の"デーブ"加藤善孝に、タイトル挑戦に向けての決意を直撃した。

■会見では荒川・三垣両王者の名前が出ました。これは挑戦状?
加藤　そうですね。挑戦状になります。受けてくれるならば挑戦したい。昨日の僕の勝利で、ランキングは変わってくると思う。上位陣がどうなるかですが、タイミングが合えば戦いたい!

■日本と東洋、ターゲットを定めるなら?
加藤　荒川選手も日本王座の指名挑戦があるでしょうし。上がどうなってくるか。三垣選手もですが、本当、受けてくれるならどちらでも挑戦したい。

■タイトル挑戦に向け意気込みを。
加藤　ここは年内にもタイトル挑戦といいたいが…。次が実現すれば2度目の挑戦。今度は失敗しません。日本、東洋、挑戦が決まれば、必ずタイトルを獲ります!

　ランカー対決を生き残り、タイトル戦線に急浮上してきた加藤善孝。念願のタイトルマッチのリングへ駆け上がることができるのか。