結果★ミランダvsビロリア

○ブライアン・ビロリア(比)
　12回判定(3-0)
●フリオ・セサール・ミランダ(メキシコ)

「ハワイアン・パンチ」の異称を持つ挑戦者ビロリアのホームで行われたミランダのV4戦。1.7対1の賭け率で有利が伝えられたミランダだが、初回にビロリアのボディ・ショットを浴びてダウンを喫する最悪のスタートとなった。その後、両者は激しいパンチの交換をみせ、どちらが倒れてもおかしくないスリリングな展開が続いた。ことに6回から8回までは壮絶な打撃戦となった。そんななかでも主導権を握っていたのはビロリアだった。左右の強打だけでなく地味ながら左ジャブもしっかりと突いて王者をコントロールしていたのである。
　激しいパンチの応酬は最後まで続いたが、展開からみて新王者誕生は確実視された。はたして3対0のユナニマス・デシジョンでビロリアの勝利が告げられたのだが、なんと発表されたスコアは98対91、96対93、97対93というもの。さて、2ラウンド分の採点はどこに行ってしまったのだろうか?
　2階級制覇を成し遂げたビロリアは30歳。33戦29勝(16KO)3敗1無効試合。遠からず1位の指名挑戦者ジョバンニ・セグラ(メキシコ)との対決が予想される。4度目の防衛に失敗したミランダは42戦35勝(28KO)6敗1分。