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[前日計量]2020.10.7

勅使河原弘晶「世界レベルを見せる」

 OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチの前日計量とPCR検査が7日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、王者の勅使河原弘晶(30=三迫)と同級15位の河村真吾(30=ミツキ)が計量に臨んだ。
 リミットちょうどの55.3sでパスした勅使河原は「明日は世界を感じさせる試合を見せて相手に何もさせずに倒す」とキッパリと言うと、「何ラウンドにKOしたいか」という問いに、「早いラウンドでのKOは狙っていない。練習してきたことを試合でしっかりと出して、その上で中盤から後半にかけて倒せれば」と闘志を燃やした。
 試合は明日の8日に後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントにセットされている。
両者とも55.3kgでクリア
 約10ヶ月ぶりのリングに上がる勅使河原だが、「試合間隔が空いてもまったく影響はない。ずっと練習していたので今の俺は強いですよ」と常に前向きな勅使河原らしいコメント。挑戦者の河村を「パッとしない。チャンピオンになるような選手ではない」とバッサリと斬った。
進化している
 今年の8月にそれまで所属していた輪島功一スポーツジムから三迫ジムに移籍し、これが移籍初戦となる。加藤健太トレーナーと新コンビを組んだ勅使河原は「僕を世界チャンピオンにするという目線で指導してくれている」と進化に手応えを感じている。
 さらに、三迫ジムで練習しているWBC(世界ボクシング評議会)フライ級王者の寺地拳四朗(28=BMB)の存在も大きいようだ。拳四朗の練習を近くで見て「『世界を獲る選手はこういう練習をしているのか』と刺激を受けている」。「明日の試合を勝って、休まずにすぐに練習がしたい。自分には伸びしろしかない」と語った。
輪島功一会長に世界のベルトを見せたい
 勅使河原は「明日は輪島会長、三迫ジム、加藤トレーナーに感謝してリングに上がる」と決意を口にした。取材後にはジム移籍を快く承諾してくれた輪島会長に計量終了の報告電話をするという。
ワクワクしている
 一方の河村もリミットちょうどの55.3kgを測定した。1階級上のフェザー級を主戦場としている河村だが「(減量は)なに一つ苦しいことはなかった。練習で自然と体重が落ちた」と調子の良さを伺わせた。
すべてをぶつける!
 勅使河原とは1年以上前にスパーリングをしたことがあるが「(勅使河原は)その時よりも比べ物にならないくらい強くなっていると思うが、自分も強くなった。相手は何でもできる万能型なのであえて対策はしてない」とリング上で向き合って勝負するという。「我慢強く自分のボクシングを貫いて、勝機を見出す。面白い試合でなくてもいい。明日は勝ちに徹する」と、ベルト奪取を誓った。

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