8日の後楽園ホールは突然のKO決着が続いた!

　新型コロナ感染対策が施された後楽園ホールで8日、第93回Over Heat Boxers Nightが開催された。メインイベントにはライト級に上げて初戦を迎えたジロリアン陸(フラッシュ赤羽)と竹中関汰(姫路木下)が登場、524人(※入場制限有観客)の観客が大きな拍手で迎えた。

　試合はジロリアンの右カウンターが炸裂、1R2分34秒TKOで決着がついた。試合後のオンライン会見でジロリアンは「ライト級に上げて初めての試合だったが今までで一番体重が増えた」と計量時よりも6.4キロリカバーして試合に臨んだことを明かすと、初回TKOに関しては「たまたま振った右が当たった」としつつも「体調は良かったしパワーの差は感じなかった」と新たな階級に手応えを感じていた。今後は日本ランキング10位以内を目指す。

　この日は「PayPay」の「投げ銭」を活用したファンからの激励賞も贈られたが、これを発案したジロリアンは「個人的には良かった」と今後のファンとボクサーの関わり方に新たな活路を見いだせたことにも及第点をつけた。

　アンダーカードで松浦大地(ワタナベ)と対戦し、4ラウンドにダウンを奪われたものの最終回に右ストレートで逆転TKO勝利を挙げた河野洋佑(新日本木村)は試合後、少し照れながらも「当たると思っていました」と狙っていたことを明かすと「ギリギリセーフでした。課題も見つかりました」とホッとした表情を浮かべた。