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[試合後会見]2020.8.31

メキシコ逆輸入ボクサーの実力や如何に!?

 単身でメキシコに渡り10年間で36戦のキャリアを積んだ元WBC(世界ボクシング評議会)ユース・スーパーライト級王者の坂井祥紀(29=横浜光)が31日、新宿FACEで開催された「ファーストレートPresentsA-SIGN BOXING」のメインイベント、ウェルター級8回戦で日本同級7位の重田裕紀(29=ワタナベ)と対戦した。試合前から「A-SIGN BOXING」公式YouTubeチャンネルで紹介され注目を集めた一戦、坂井が評判通りの強さで日本ランキングを奪ったのか、それとも2017年全日本新人王の重田が待ったをかけたのか――。
坂井祥紀(横浜光)が判定勝ち
 坂井がフィジカルの強さとメキシコ仕込みのテクニックを見せて勝利した。序盤はサウスポー重田のワンツーを浴びて後手に回ったが、3回からプレスをかけて豊富な手数でポイントを連取。重田も右ボディを決めるが、坂井はガードをガッチリと固めて左ボディから右ストレートで最後までペースを渡さなかった。
何としても勝ちたかった
 日本での試合を勝利した坂井は「連敗していて勝ちが欲しかったのでホッとしている。1〜2ラウンドは慎重にいこうと思ったが、パンチをもらってしまったので3ラウンドから急ピッチでギアを上げた」と試合を振り返ると、「自分は海外で戦ってきたが、日本では知名度がまだない。負けたら『こんなものか』と思われるので負けられなかった。日本で多くの人に見てもらえてうれしい」と安堵の表情を浮かべた。
タイトルを目指す
 日本ランカーの重田を撃破したことで、日本ランキング入りが濃厚だが「日本王座やOPBF王座を狙いたい。ファンから強いと言ってもらえる選手になっていく」と抱負を語った。
負けるとしたらこのパターン
 一方、6連勝がストップした重田は「1〜2ラウンドは良かったが、後半のスタミナを考えて3ラウンドにセーブしたところでペースを持っていかれた。右フックを当てにくかったのと、接近した時に相手の方が休む時間が短くて上手かった」と気丈に振る舞ったが、「思ったより戦えたと思うが、打ち疲れてしまった。勝てない相手ではなかっただけに悔しい」と敗戦に唇を噛んだ。

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